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保護者が成績に不満を言い、見直しを要求しています、どう対応すればよいのでしょうか

 保護者との対応に当たっては、成績に関する苦情が保護者の理不尽なクレームであるという先入観をもたないこと。
 担任一人だけでなく、該当教科、学年主任など複数の教師が時間をかけて内容を十分に聞き取るようにします。
 訴えや要求の内容によっては、管理職も同席し、直接保護者に対応することも伝えます。
 保護者によっては、苦情を学校に聞いてもらい、説明を受けることで納得する場合もありますが、説明に満足せず要求を続ける場合もあります。
 要望に対する最終判断は、校長が行うので、軽々に要望に応じて成績の変更を約束したり、また、かたくなに要望を拒否することなく、冷静に生徒のことを考えた対応をするようにします。
 成績に関する保護者からの苦情や要求は、学校の信頼に関わる重要な問題です。
 管理職が聞き取りや説明に積極的に関わり、保護者・生徒・教師の立場に立った適切な判断や対応を図ることが必要です。
 保護者が成績に不満を言い見直しを要求してくる背景には、学校の成績のつけ方問題があると考えているからです。
 例えば、日頃の学習態度やテストの結果が適正に評価されていないのではないかという疑念や、他の生徒との比較から不公平な扱いを受けたと感じていることなどがあります。
 このような不信感の根底には、教師の日頃の授業や生徒に対する接し方などへの不満があることも多くあります。
 また、一方では保護者が成績の基準や評価のつけ方についての理解が不十分であったり、子どもの学習状況について正しく理解していなかったりすることもあります。
 通知表をわたす時に、生徒に評価の意味や今後の取り組み方などを丁寧に説明していないことも不信・不満感の要因となっている場合もあります。
 学習評価の公平・公正の尊守、保護者・生徒に対する説明責任を果たす必要があります。また、成績関係書類の管理や分かりやすい説明資料の作成をしておきます。
 成績の信用は、授業における教師の指導力や生徒への教育的配慮などが基本にあります。また、成績は生徒の今後の向上に向けた反省や改善の材料でもあります。
 教師が成績について生徒に懇切丁寧な指導を行い、保護者に理解を求める姿勢が、教師や成績に対する信頼を確かにします。
(和田 孝:東京都公立中学校教諭、指導主事、公立中学校長を経て、帝京大学教授、教育学部長)

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