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学級に反抗的な態度をとる子どもが数名いて学級が崩壊しそうです、どうすればよいか

 学級がうまく機能しない状況に陥ってしまう直接的な要因は、
(1)子どもたちの集団生活や人間関係の未熟さの問題
(2)特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもへの対応の問題
(3)学級担任の指導力不足の問題
があります。
 注目すべき点は、教師の指導力不足とされた事例が全体の7割だったことです。
 問題は、反抗的な態度をとる子どもたちの悪影響を止められずにいる状況をどうみるかです。
 反抗的な子どもたちの未熟さを学級に適応させる方針をとったら、それは誤りです。悪化の一途をたどることになります。
 担任が指導方法に不満を持つ子どもがいる事実に正対し、その克服、つまり「指導力の向上」を自らに課して頑張ることです。
 担任が力をつけ打開しようとすることが大切です。この方向で教職員が支援し支えることです。取り組みとしては、
1 応急的には、
(1)子どもたちの不満の正体(内容)に向き合います。アンケートや作文がよいでしょう。
 学級生活に不満な子どもやトラブルに遭っている子どもが発見できます。
 この事実に向き合うことが第一歩になります。現状打開への歩み出しをつくることです。
(2)担任を1人にせず、応援チームをつくることです。
 学年主任、教頭、生徒指導主事、養護教諭などで知恵を出し合い助けることです。
(3)とくに工夫したいのが「ルールづくり・秩序づくり」と「楽しい生活づくり」です。
「ルールづくり」と「夢中になって全員で何か楽しみ、達成感、連帯感をつくる」の両方を同時進行で試みることです。
(4)学年チームと応援チームの協力の下で授業改善の態勢をつくります。
 楽しい授業・分かる授業、操作活動や体験学習のある授業などの工夫を積んでいきます。
 担任には得がたい研修になります。
(5)休み時間に子どもたちと一緒に大いに遊んで汗をかくように仕向けます。
 効果は大きいはずです。
(6)建設的な言動を取り上げ、学級集団の前で大いにほめることです。
 これも効きます。
2 根本的には
 反抗的な子どもたちは、担任に学級づくりの改善を求めていると捉えます。
 これを担任だけの課題とせず、学校全体の課題ととらえ、教職員の研修を充実させていきたいものです。
 つぎの点について、教職員の理解を深めることをねらい、学級づくりを語り合う場をつくります。
(1)学級のなかに「子どもの世界」をつくり、広げてあげる。
 自分たちの思いや願いを出し合い、これはというものを特別活動で自分たちの手で具現する。
 反抗的な子どもたち以上に影響力を行使できるリーダーを学級活動などで育てたい。
(2) 母性原理と父性原理をふまえた子どもとのかかわり方を自覚する
 母性原理(あなたがこの学級にいるだけでうれしい)を土台に父性原理(だめなことはだめ。大切なことはこれ)という順番を踏まえた子どもとの関わりかたをする。
(3)反抗的な子どもは自尊感情が低く自信がない子どもです。
 学校行事等で感動したり、自分や友だちを再発見したりするなど、生き方につながる体験を与えたいものです。
 教師自らが、話を聞かせる技術、子どもに伝える技術、わかりやすい授業づくりの技術、一時間の授業を通して向上したことを確認させる技術など、自らの指導技術の向上をはかり、管理職が支援することも重要です。 
(橋本定男:元上越教育大学教授)

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