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子どもの心に届く、教師の話し方のポイントとは?

 教師と子どもたちとの距離が近すぎ、休み時間の延長のような感覚で授業が進められると、教師に友だち言葉で「書いたよ」「次、なにするの」「やりたくない」と勝手な発言が飛び交うようになります。
 また、教師の話し方が、一本調子、早口、指導メモを見るために下向きながら話すなどがみられることがあります。
 では、どのような話し方が子どもをひきつけるのでしょうか。
1 子どもの目を見ながらゆっくりと話をする
 教室は公共の場です。教師と子どもが距離を保って、丁寧な言葉で出会うところです。
「そうですね」「考えましょう」「ノートに書きましょう」と、教師が丁寧な言葉で授業を進めていくことで、教師と子どもたちとの間に適切な距離が生まれます。
 望ましい話し方をする子どもをモデルにしながら、授業に適した言葉を広げていくようにします。
 子どもをひきつける話し方をするために、子どもの目を見ながら、ゆっくりと話すことを意識しましょう。
 特に小学校低学年の子どもたちに話すときには、伝わっているかを確認しながら話すようにします。
 視線で子どもたちをしっかりととらえていくようにします。
 教師が抑揚をつけて、会話調で「ドンドン進んでやろう」「わくわく、ドキドキ楽しくやろう」など、擬態語、擬音語を入れながら話すと、より効果的に話を伝えることができます。
 ほめるときには、その場面がイメージできるように話します。また、名前を最後に言うことで、その子どもへの注目がより高まる、なぞなぞ方式がより効果的です。
 一番大切なことは、教師自身が「このことを伝えたい・教えたい」という強い情熱をもつことです。その情熱が子どもたちをひきつけます。
 たとえば、授業で「いよいよ、1より小さい数に入ります」「今まで知らなかったことに今日は挑戦していきます」と、ワクワクしながら新しい学習に入っていきます。
 話し方の苦手な教師は、絵本の読み聞かせをすることで、抑揚のつけ方や、間の取り方を訓練していきましょう。
2 「〇〇しなさい」と指示する言葉ではなく、誘い込む言葉を使う
 教師が毎日、毎時間「〇〇しなさい」と指示し続けると、子どもたちは受け身になっていきます。自分から行動する力が奪われていきます。
「〇〇しなさい」という言葉を使わず、子どもたちが自分で考え、判断し、行動できるようにすることが優れた教師の指導です。
 指導とは誘い込むことで、強制することではありません。
「〇〇しましょう」「〇〇してください」と丁寧に話しかけるようにしましょう。
 授業の盛り上がりや学年全体の前で話すときなどは、語尾を強めにする必要なときもありますが、できるだけ語尾を弱めて語りかけて話せるようにしていきましょう。
3 「しゃべりすぎ」に注意し、言葉を削るようにする 
「しゃべりすぎ」は教師と子どもとの関係を断ち切ってしまいます。教師の話が長くなってきたら要注意です。
 学級が荒れれば荒れるほど教師の話は長くなります。
 言葉で子どもたちを管理し、支配しようとするため、話が長くなっていきます。
 支配は、子どもたちを服従させるか、反抗を生み出すかどちらかです。 
 授業では「3:教師」対「7:子ども」で話し合いを進めていくことをめざしたいものです。
 教師の言葉を削りながら、子どもたちの話し合いを中心とする授業をつくりだしていきましょう。
(斎藤 修:1953年福島県生まれ、元千葉県公立小学校教師、全国生活指導研究協議会常任委員) 

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