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教室でケンカが起きたとき、保護者とこじれないようにするには、どのように保護者に伝えればよいか

 教室ではケンカが起きる。ケンカが起きないクラスはあり得ない。
 ケンカでJくんがKくんにケガをさせてはまったとしよう。
 この責任は誰にあるのか?
 最も責任が重いのはJくんではない。では、誰か? クラスの担任である。
 だから、Kくんの保護者には、当然、担任も謝罪する必要がある。
 また、Jくんの保護者にも、担任が謝罪する必要がある。Jくんを加害者にしてしまったのは、担任の責任なのだ。
 教室で起こったことは、全て担任の責任である。
 そのことを強く自覚しておけば、素直な気持ちで謝罪できる。
 頭を下げて謝罪すれば、保護者も悪い印象は受けず、大きな問題には発展しない。
 それなのに、Kくんの保護者に「ケガをさせてしまって、大変申し訳ありません」と言えない教師が多い。
 また、Jくんの保護者に「Jくんが友だちにケガをさせることになってしまい、大変申し訳ありません」と言えない教師は、もっと多い。
 だから、話がこじれてしまうのだ。
 苦情の対応がまずくて大問題に発展したら、もっと面倒くさいことになる。
 先行投資して、予防をしておこう。予防が大切である。
 最初を面倒くさがると、後がものすごく面倒くさくなる。
 最初に楽をすると、後々面倒くさい事態に発展してしまうことが多いということを私は経験上、知っている。
 最初の対応を面倒くさがって、後でもっと面倒くさい目に遭う同僚をたくさん見てきたからである。
 後で「ものすごく」大変な思いをするぐらいなら、先に大変な思いをしておいた方が楽だ。
 面倒くさいと思う気持ちを我慢し、時間と労力を先に使って、家庭訪問をしておこう。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ講演も行っている)

 

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