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授業にやる気のない子どもには、どう対応し、話しかければよいか

 授業が始まっても、机には授業の用意ができていない。
 授業中、手をあげて発表しようとしない。
 ノートもていねいに書こうとしない。
 など、その子なりの理由はあるのでしょうが、クラスの中には、教師から見れば、やる気の感じられない子どもがいることがあります。
 そのような意欲的に取り組むことが難しい子どもには、どのように対応すればよいのでしょうか。
 私が子どもたちを評価する一番の基準は「伸びたか、伸びてないか」です。
 理由が、単に「今日は気分が乗らない」とだらけている子どもがいたとします。
 このように「伸びよう」としない子どもには、毅然とした態度で注意します。たとえば、
「姿勢が悪いです」
「分かっているのに、なぜ発表しようとしないのですか」
「その聞き方は、発表している人に対して失礼です」
 ただ、昨年度、その子が
「教室にすら入っていなかった」
「学校や担任に対して反抗的な態度をとっていた」
 など、気になる行動をしていた子どもについては、多少、対応の仕方が変わってきます。
 というのは、昨年度、「教室に入っていなかった」子どもが、今年は「教室に入っている」だけで、「伸びている」と言えるからです。
 もちろん、クラスの他の子どもも、私の評価基準を知っていますので、「あいつだけに、甘い」と言われることはありません。
 このような子どもは、教師のわざとらしい言動には敏感です。だから、
「うわぁ、〇〇くん、きちんと座っているね」
 というような如何にも、とにかくほめればいいんだろう、というような言葉がけは、かえって逆効果になります。無理やりほめなくてもいいのです。
 休み時間に、向こうから寄っても来ていないのに、教師自ら近づいて声をかけることも、わざとらしさを感じます。
 だから、授業中に、声をかけるようにします。
 授業中に近づいていくことは、わざとらしさは感じません。
 教材を通じて、その子と距離を近づけるのです。たとえば、
「まずは、日にちを書いてください」
「次は、〇〇くんです」
 教師の言葉がけに対して、プラスの反応が返ってこなくても、そこはスルー。
 物理的な距離を縮めていくことによって、心理的な距離も、そのうち縮まり、そのうち向こうから話しかけてくれるようになります。
(俵原正仁:1963年生まれ、兵庫県公立小学校校長。笑顔の教師が笑顔の子どもを育てる実践はマスコミにもとりあげられた)

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