子どもたちに抵抗を感じさせない指示の出し方とは
子どもたちに抵抗を感じさせない指示の出し方には、どのようにすればよいのでしょうか。
子どもは教師の指示を聞いて「やりたくない」と感じたら動きません。
そこで、受容や支持、質問といったカウンセリングの考え方を生かし、子どもたちに抵抗を感じさせないような指示の出し方を身につけることが大切です。
(1)質問形式で「こうしてみたらどうかな?」と問いかける
「○○しなさい」と命令で指示するのではなく、「○○してはどうでしょうか?」と、質問形式で子どもたちの行動をうながします。
(2)指示の理由を説明する
子どもたちが納得して作業に取り組めるように、理由をていねいに説明しながら指示をします。
(3)指示は短くして子どもに発問させる
指示は極力短くして要点だけを述べ、子どもからの質問をうながします。
質問させることで、子どもは教師の指示を深く理解し、自発的に取り組む姿勢が生まれます。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)
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