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けんかしてケガをさせた子どもの保護者に、どのように報告すればよいか

1 よくない対応
 教師が忙しいと、けんかをした子どもたちの話を聞く時間を十分とれないことがあります。そのため、経緯を正確に把握せずにケガをさせた子どもだけを注意するなど、簡単な対応ですませがちです。
 ケガの対応に追われて、双方の子どもから話を十分に聞かずに報告してしまうと、教師の説明と子どもの話に食い違いが生じ、教師の対応に不信感を抱いてしまいます。
 教師の対応についての不満をわが子から聞くと、保護者は、わが子の言い分を十分に聞いてくれていないと感じ、いら立ちが湧いてきます。
 わが子から聞いた話と教師による説明が食い違っていると、教師に対する不信感が高まります。教師に否定的な態度をとるようになります。
2 こうしよう
 けんかが発生したその日のうちに、子どもたちから十分に話を聞き、互いに納得してもらったうえで、ケガをさせた子どもの保護者に報告することが重要です。
 かならずその日のうちに、保護者に先手を打って対応していくことが求められます。
 対応に十分な時間をかけられないと感じた場合は、管理職やほかの同僚教師に協力を要請することが大切です。
(1)ケガをさせた子どもと保護者に説明する内容を確認する
 ケガをさせた子どもの気持ちが落ち着き、話ができるようになるまで待ちます。
 ケガをさせてしまったときの感情を本人に寄り添いながら聞き、理解して子どもとの信頼関係を築きます。たとえば、
「〇〇くん、話をしてくれてありがとう。いま話してくれたことを、少し整理させてもらうよ」
「いま確認した話を、先生からお家の人に話そうと思うけど、いいかな?」
「○○くんからも、お家の人に話せるかな?」
(2)教師の推測を含めず、子どもと確認した事実を保護者に正確に伝える
 たとえば、
「今日あったことについて、○○くんから何かお話はありましたか?」
「話が重複するかもしれませんが、確認のため、私からもお話しさせてもらってよろしいですか」
 子どもがすでに話をしている場合には、どんな話を聞いたのか、保護者に尋ねてもよいでしょう。その内容に適宜修正を加えながら、状況を説明します。
(3)今後の対応と保護者との連携について一緒に考える
 学校での配慮の仕方、家庭での接し方、ケガをした子どもやその保護者への対応などについて、保護者の考えを聞きながら、一緒に考えます。たとえば、
「○○くんは、今とても動揺していると思います。明日から○○くんのようすを見守りたいと思います」
「ケガをした△△くんやご家族も心を痛めてらっしゃると思います」
「子ども同士、保護者の方同士の今後の関係にも影響が出てしまう可能性がありますので、できれば、お母さまから△△くんのご家族の方にご家族の方にご連絡をしていただきたいのですが」
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学総合科学学術院教授。15年間公立学校教諭・教育相談員を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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