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子ども同士のトラブルが原因で、保護者間のトラブルに発展したとき、教師はどう対応すればよいか

 子ども同士のトラブルをきっかけに、保護者同士のトラブルに発展することがあります。
 保護者は、わが子が話した情報を信じ、悪いのは相手の子どもであると考えがちです。
 実際は、どちらが悪いというように簡単に整理できるものではないことが多い。
 教師が善し悪しを判断する審判の役割をしてしまうと、双方の保護者から不信感を抱かれることになりかねません。
 教師は、双方の保護者の気持ちを十分に理解したうえで、納得できる折り合い点を見つける手助けをする、という姿勢で臨みます。
1 よくない対応
 教師が相手の保護者をかばうような発言をしてしまう。
 保護者の誤解や、情報不足が原因で関係がさらに悪化しないようにするため、教師は食い違いを正そうとして、結果的に相手をかばうような発言をしてしまいがちです。
 たとえば、
保護者A「うちの子が先にボールで遊んでいたら、マサシくんがボールを勝手に持っていったんです」
教師「そうですか。でも、マサシくんは、仲間に入れてもらえなくて、ボールを取ってしまったようなんです」
保護者A「じゃあ、うちの子が悪いっていうんですか!?」
 教師が客観的な根拠を示して説明をしても、保護者は、相手側の言い分を教師は信じるのだと感じます。
 保護者は感情的に納得することができず、相手の保護者や教師に対する不信感まで高まってします。
 保護者は「教師は平等に対応しない」という色メガネで教師を評価するようになります。
 教師の言動を常にネガティブに解釈してしまい、批判をするようになります。
2 こうしよう
(1)双方の保護者の感情を十分に受け止め、冷静さを取り戻させる
 どちらの訴えが正しいのか、間違っているのか、白黒をつけようとしない。
 まずは、双方の保護者の言い分を十分に受け止めることで、高ぶった感情を落ち着け、冷静さ取り戻してもらうようにします。
2 今後の行動について話し合う
 教師は事実だけを憶測を交えずに話す。
 そのうえで、子どもたちをどのように指導・支援するのか、保護者にはどのような対応をお願いしたいのかを確認する。たとえば、
教師「(事実を話した後)、学校では、2人とも楽しく休み時間を過ごせるように支えていきたいと思います。それぞれのご家庭でもサポートをお願いしたいと考えています」
保護者A「わかりました。マサシくんの気持ちについて、シンジと考えようと思います」
保護者B「納得できないときは、まずは言葉で気持ちを伝えることを、教えていきたいと思います」
3 保護者同士の今後の関わり方を具体的に確認する
 些細なトラブルであっても、一度もめ事に発展してしまうと、お互いに気まずさや不信感を拭い去ることはむずかしいものです。
 そのような感情をできるだけ残さず、学級に関わってもらえるように、対応策を一緒に考えます。たとえば、
教師「お二人には、今後ともぜひ、ご協力いただきたいと思っています。いかがですか?」
保護者A,B「子どものことでまた何か気になることがあれば、こじれる前に確認し合えるといいかもしれません」
 保護者同士の問題は、双方の話し合いで解決してほしい、深入りしたくないと感じるかもしれません。
 しかし、保護者はお互いの状況が見えず、どうしてよいかわからないということがあります。
 学校で起きたことだから、教師に助けを求めてきたのだと考えて、ていねいな対応をすることで、保護者との信頼関係を深めるきっかけにつながります。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学総合科学学術院教授。15年間公立学校教諭・教育相談員を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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