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教師にはどのようなタイプの人がいるのでしょうか

 子どもに対して行う教師の行為には、指導と援助という二つの大きな柱があります。
 学習指導と生徒指導は当然、指導的側面が強いのです。子どもたちに一定の知識と技能、社会性を教え込もうとするわけですから。
 子どもの自己の確立の援助は、子どもの人間性育成の側面がありますから、当然、援助的側面が強くなります。
 指導は、どちらかというと父親的です。現実的で合理的なのです。
 それに対して、援助は母親的です。やさしさと思いやりという面があるのです。
 教師には、指導と援助の両方が必要で、両者バランスが大事なのです。
 教師は、指導と援助のバランスから、次の4つのタイプにわけることができます。
(1) 指導と援助を統合して、強く発揮する
 このタイプの教師は、子どもの心情に配慮する援助を十分に行ったうえで、結構強い指導も行っているのです。
 しかし、子どもたちは援助を十分受けていることで、その指導が自分のためであると感じて、教師の指導に自ら進んで従おうとします。
 このタイプの教師をよく見ますと、強い指導と言っても、指導の前に必ず指導の必要性と意味を説明しています。
 学習指導のなかに、子どもたちが自分の考えや感情を表現する場面を設定しています。
 生徒指導にも頭から守るべきことを子どもに強要するのではなく、規則の必要性やそれを守ることの意味を教え、子どもに納得させてから取り組ませようとしています。
 つまり、指導のなかに援助があり、援助のなかに指導があるという具合に、指導と援助が統合されて発揮されているのです。
 母親と父親の側面のバランスがいいのです。したがって、子どもたちは主体的な学級生活を送れるのです。
(2)指導に偏って発揮するタイプ
 このタイプの教師は指導を重視し、子どもへの援助が乏しいため、どうしても子どもたちから管理的と思われてしまいます。
 指導を重視すると、子どもを評価する視点で見ていることが多いので、子どもは教師を評価する人と見てしまうのです。
 それは、常に命令・評価されているような感じがするのです。
 教師と子どもの関係も、人間同士の関係が生まれにくく、教師も知らないうちに権威的な対応をとることが多くなっていくということです。
 一見、体育系の男性教師がイメージされますが、意外と女性教師が少なくありません。
「教師の力で管理された学級」に至るのです。
(3)援助に偏って発揮するタイプ
 このタイプの教師は、子どもと友だち関係に近い横の関係をとろうとするのです。
 子どもと波風を立てたくない人が多いようです。
 しかし、学校で教育実践を進めていく場合、悪いことは悪いと強く子どもに指導する場面も少なくありません。
 指導できないことが問題です。
 このタイプのなかには、カウンセラーのようになっている教師が相談的対応という看板に隠れて、指導することを避けているきらいがあります。
「バラバラでトラブルの多い学級」に至ります。
(4)指導も援助も乏しいタイプ
 このタイプの教師は、子どもや学級集団を計画的に育成していこうという試みが少ないようです。
 子どもからみて信頼感が低いのです。例えば、
「子どもをその場で叱って統制しようと感情的とみえる教師」
「気が弱いか、対人関係能力が低く、子どもに意図を伝えられない教師」
 です。
 学級が集団として成立せず、学級崩壊する可能性が高いのです。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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