よい授業づくりをするには、どのように考えて授業をするようにすればよいか
どんな教師になりたいか、どんな授業を目指すのかが明確でないとよい授業はできません。
よい授業には、リズムとテンポがあり、子どもの動きは集中し、緊張感がみなぎっている。
よい授業は、教師が全員の子どもに目を配り、動きを観察し、授業に張りがある。
よい授業には、浄化作用がある。
理想は、自分もやっていて楽しい授業。
授業者に余裕がなければ、よい授業は生まれません。
楽しい授業づくりを行うには、教師自らが学ぶ楽しさを知らなければならない。
教材や方法を熟知し、それがあふれ出るようでなければ、子どもの動きを変えることはできません。
子どもを主体にした授業作りを目指していきたいです。
授業で大切なのは、子どもから学ぶことです。子どもの本音を引き出し、その本音から授業を作り上げていくことが教師の役割です。
一流の授業ができるには、相手の気持ちを理解することが出来ること。そういう授業づくりを目指していって下さい。
その場に応じた指導が出きるようになってはじめて、一体感のある授業ができます。
板書しているときでも、教師は背中で子どもの空気を感じ、それに対応していく力が必要です。
机間指導をしているときに、全体の雰囲気を感じながら、進め方を修正していくのです。
子どもたち全員が出きるようになった喜びは大きいです。子ども同士の一体感、子どもと教師との一体感が生まれます。
優れた演劇と同じような、感動のある授業づくりがしたいというのが私の長年の夢です。
運動会のリレーで、声援をあげて応援する時には、子ども、選手、保護者が一体になります。
勝敗は別にして会場全体が一つになります。そういうことを意識して演出していくことが、教育では大切なのです。
授業で文句をいったり不平をいったりする子どもがいると、一体感を損ないます。きちんと指導していくことが大事です。
教師の願いや思いをどのように教材化していくのかが、ネタ作りです。
子どもに、生きる元気がでるというのは、最高の教材です。
子どもに「元気」をもたらすことのできる教材づくり、授業づくりをしたいと思っています。
到達目標がはっきりしていることが大事です。
人間には得手不得手がある。
勉強の得意な子ども、掃除の得意な子ども、作業の得意な子どもといろいろいる。
一律に勉強だけを押しつけるのではなく、作業の好きな子どもはその面を伸ばしていけばよい。
無理をして詰め込むのではなく、やさしい基礎・基本を指導して得意な面を伸ばしていくようにすればよい。
大切なのは、子どもが楽しくできることである。
みんなでワイワイしながら学習している中で、自然にできるようになっていくであろう。
一人一人の子どもの、出来ない原因を分析していくことが大切です。
子どものためを思って一生懸命に指導するのだが、効果はさほどあがらないのは、子どもが意欲を持っていないらである。
授業で失敗しても失敗とは捉えない。やっているときは、私が一番と思うこと。反省は終わってからでいい。
ネタを重視したシナリオが決まっている授業で、いつも私が思うのは、授業で発表できない子ども、意見を出せない子どもをどうするのかということです。
そういう子どもが、何か意見を出せるような手立てを考えないといけない。
自分が一番よかったという授業をモデルにして精進してください。必ず上達します。追試をして確かめていってください。
(根本正雄:1949年、茨城県に生まれ、元千葉県公立小学校校長。「根本体育」を提唱し,全国各地で体育研究会・セミナーにて優れた体育指導法の普及に力を注いでいる)
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