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授業が面白く、学校に来るのが楽しみになる、笑いのある授業をして授業力をアップをする方法とは

 田中光夫先生は「お笑い教師同盟」という団体に参加していました。
 そこでの田中先生の授業実践が評価されて、にTBSのイブニングファイブというニュース番組で実践が放送(2006年8月11日)されました。その授業は次のようでした。
 東京都羽村市の栄小学校3年3組担任の田中光夫先生は、国語の授業を行った。
 授業が始まると、突然、携帯電話が鳴り響いた。
「あ、わかりました。今すぐ向かいますので」
 電話を切った田中先生は子どもたちにこう切り出した。
「ごめーん、先生きょう急用が入っちゃった。代わりの先生呼んでくるね」
 そう言い残して教室を出て行った田中先生。
 後を追ってみると、廊下でおもむろに着替えを始めた。
 その直後、教室に入ってきたのは髭を生やして帽子とサングラスをつけた怪しい男性。
 田中先生が映画監督に変装してきたのだ。
「ここがオーディション会場かな。この夏の映画“夏の田中”のオーディションを行いたい」
 こう言って始めたのは、教科書を読む音読の練習だった。
「用意!アクション!」「夏の思い出…」
 田中“監督”の合図と共に、子どもが1人ずつ教科書を読み上げていく。
 途中で引っかかると
「カーット!台本をしっかり読み込んできてください!」
 という声が教室に響き、子どもたちからは大きな笑い声があがる。
 田中先生がこうした授業を始めたのは、月曜日の朝にクラスの雰囲気がいつも沈んでいることに気づいてからだった。
 田中先生は、
「ちょっと簡単なネタをやったところ、月曜日の最初からテンションがあがって授業がスムーズにできたことがあった。その時に『ああこれは使えるな』と思ったんです」
 “笑い”を授業に取り入れたことでクラスの雰囲気が明るくなり、子どもたちの様子が大きく変わったという。
 田中先生は、
「授業の中で『まちがってもいいんだ』『先生がうまくフォローしてくれるんだ』という気持ちを子どもたちがもてたようで、今まで静かにしていた子も、特に女の子がどんどん発表するようになりました」
 子どもたちに田中先生の授業の魅力を聞いてみると、
「普通の授業より、いろんなことができるから楽しい」
「田中先生の授業が、いつも面白くて、学校に来るのが楽しみになった」
 田中先生は、教師が授業力をつけるには、どうすればよいかを次のように述べている。
 授業の実践力をつけるには、実際に授業を見させて頂くのが一番いいですが、なかなかそんな時間はありません。
 田中先生は、本とか教育サークルとか。身のまわりのもの全てを「これ授業で使えるんじゃない?」という視点で見ています。
 そして、学んだ事を授業で実際に行う。
 サークルや本、インターネットなどで見つけた「これ面白そうだなぁ」「子どもたち、喜びそうだなぁ」「力がつけられそうだなぁ」というものを、授業でまねをして、追試(ついし)を行います。
 お笑いのネタの情報源は、田中先生の場合はテレビです。コマーシャルは子どもたちも大好きです。
 自分で授業の教材(ネタ)を探してきて、研究して、実際に授業してみて、記録して、反省して、また授業して、時に先輩教師にみてもらって、ダメ出しされて、でもまた教材研究していきます。
 その繰り返しを行うことで、初めて教師は力をつけます。
 これをさぼると、ダメダメ教師になってしまう、怖い怖い。
(田中光夫:1978年北海道札幌市生まれ、東京都公立小学校教師(14年間)を退職後、フリーランサーの教師(公立・私立学校で病気休職の教師に代わり学級担任を行う)になった。全国で教師の働き方改革を進める「アクティブ・ワーキングセミナー」を開催。イラストレーターとしても活動している)

 

 

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