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不登校・高校中退をした経験から「自信こそが生きる原動力」と考え、シンガーソングライターなどさまさざまな表現活動をして教育にあたっている

 大野実先生は小学校、中学校と不登校の経験を持ち、京都の進学高に進んだものの、競争主義、学歴主義の教育のあり方に疑問を持ち、高校1年のときに不登校となり高校を中退した。
 中学時代の恩師の説得により、高校を再受験し、大学を卒業。
 表現することの楽しさを知り、大学時代よりミュージシャンをめざし、路上ライブをしたりして本格的に活動するが挫折した。
「人前で何かをする仕事」をキーワードに仕事探しをしているとき、教師の仕事にめぐり合い、その後、教員資格を取得し、教師として24年間教師生活を送った。
 京都市にある私立高校長就任中も、ラジオパーソナリティ、シンガーソングライターとしてさまざまな表現活動を行い、不登校、高校中退、と挫折をくりかえしてきた自身の経験を生かし、悩みを抱える若者の相談にのり、子どもたちに勇気を与えている。
 今の学校教育は、子どもの自信を失わせる作用の方がかなり大きい。
 子どもの能力を点数化して頑張らせる。
 頑張れる子は良い。結果を出せたなら、成功体験、達成体験になる。
 でも、どうしても数字を上げて行けない子だっている。
 自分が数字として、シビアに突きつけられていると感じもする。
 点数化できる能力だって、それはきっと限られたものだと思う。
 そんな一部分の能力で、それだけでその子を評価してしまうのはとてもこわい。
 学校は、子どもに成功体験・達成体験を積む場所であってほしい。
 大野先生は「あなた」は「あなた」のままで良い。そんなメッセージを送り続けている。
 教師の仕事は、子どもたちの心に「夢の種」を蒔くことである。
 夢は、諦めなければ必ず叶うもの、とオリジナルの応援ソングを弾き語りし、夢を持ち続けることの尊さについて語り、子どもに自信を、保護者に安心を与えるトーク&ライヴショーを催している。
 時代は、集団から個へと確実に変化してきた。
 実力や能力主義という個人の力が試される中で、どう生きていくのか。
 教育の果たす役割は、感性を育むことである。
 不登校や引きこもりの中にそのヒントはある。
 自己表現とコミュニケーションが夢を支え、活き活きと生きる力を生み出してくれる。
 大野先生は子どもの頃、不登校であった。だから不登校やいじめに真剣に向き合っています。
 大野先生は「歌う校長 夢の種をまく」の本の中でこう書いておられます。
 人は、だれか味方がいたら、死んだりできないものです。
 ほんまに、一人ぼっちやと思うから、死を選んでしまう。
 いじめている子、いじめられる子の間にいて、傍観している子どもたちに、勇気とやさしさを示してもらえたら、追いつめられて、死のうとしている子が、思いとどまるんやないかなと思います。
 そしてきっと、いまは傍観している子の中に、その子のことを、気にかけている子がいるはずやと思っています。
 その子たちに、勇気を出してほしい。
 いじめられている子に、自分はあなたの味方だ、というメッセージを伝えてあげてほしい。
 そんな思いで「明日はきっと晴れる」という歌をつくりました。
「明日はきっと晴れる」作詞作曲 大野実 編曲 大村篤史
 「ひとりぼっちじゃないよ わたしがついているよ」
 やさしい言葉が心に届く
 ただそれだけで生きていける
 かけがえのない生命 かぎりある生命
 なくさないで なくさせないで
 勇気だして やさしさ伝えて
 あなたのやり方で あなたの言葉で
 笑顔見せて 生命つないで
 あなたの生き方で あなたの声で
「あなたが心配だ、あなたが大切だ」
 熱い思いが心にしみる
 その人のために生きていける
 かけがえのないあなた この世に一人のあなた
 忘れないで 忘れさせないで
 勇気だして やさしさ伝えて
 あなたのやり方で あなたの言葉で
 笑顔見せて 生命つないで
 あなたの生き方で あなたの声で
 みんないっしょに明日創ろう
 明日はきっと きっと晴れる
 大野先生は、自身の経験や、これまでの長年にわたる教員生活での体験をとおして、子どもたちや保護者の思いを、歌にしている。生の演奏を聴いて感動します。
 電話相談にかかってくる子どもの声を聴いて、感じるのは自己肯定感の低さです。
 誰もほめてくれないのなら、自分で自分をほめればいいんです。
 自分で自分を、認めてあげればいいんです。
 そんな子どもたちに対して、大野先生の「自画自賛」という歌もあります。
 「自画自賛」作詞作曲 大野実 編曲 大村篤史
 自分なりに一生懸命やってきたことが
 他の誰にも認められなくても
 額に汗して築いたものが
 一瞬のうちにくずれ去ったとしても
 それはそれでいいじゃない
 やるだけのことをやったのなら
 自画自賛 自画自賛
 自分を精一杯ほめてあげよう
 自画自賛 自画自賛
 自分をもっと好きになろう
 失敗を恐れて何もしないより
 自分の可能性を試してみよう
 たとえうまくいかなかったとしても
 そのすべてを見てきた自分がいるから
 夢はいつか叶うはず あきらめさえしなければ
 自画自賛 自画自賛
 自分をほめれば輝き出す
 自画自賛 自画自賛
 自分に惚れれば夢動き出す
 成功したヤツらを 羨むよりも
 これからの自分をおだて育てよう
 生きているからくやしいこともある
 生きているからはじけることもある
 つまずいても立ち上がれる 勇気と力の合言葉
 自画自賛 自画自賛
 この世に一人の自分のために
 自画自賛 自画自賛
 最強の味方さ 自分のために
 大野先生の好きな言葉は「心の元気」、座右の銘は「生きていることと死んでいないことは違う」である。
(大野 実:1953年生まれ、京都市私立高校教師、京都市私立高校校長を経て社会福祉障害者支援センター所長、八幡市社会福祉協議会チャイルドライン京都理事。シンガーソングライター、フリーのラジオパーソナリティ)

 

 

 

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