問題解決的な学習の基本形とは
教師による知識の伝達ではなく、子ども自身が知識を獲得する授業を行うとき、その基本形は問題解決的な学習です。
通常は「問題をつかむ・調べる・まとめる」などと言われています。
問題解決的な学習とは、おおよそ次のような学習の展開過程を基本にしています。
1 学習問題を設定する場合
(1)学習問題(はてな)に気づく。
(2)学習問題(はてな)に対して予想する。
(3)予想を確かめる方法を考える。
2 学習問題を追究し解決する場面
(1)必要な資料を収集し、分析する。
(2)実験や観察、調査などに取り組む
(3)明らかになったことを整理する。
3 学習問題の結論を吟味する場面
(1)各自まとめたことを発表し合う
(2)学習問題に対する考えをまとめる。
(3)残された課題を明確にする。
これらの活動をすべて45分間で行うと、大変慌ただしい授業になります。
そのため、まず単元や小単元の学習の流れをおおまかに計画し、そこから45分間の計画を作成するという手順です。
この場合、45分間丸ごと、学習問題づくりに使ったり、調べ学習に充てたりすることになります。
しかし、このような場合にも、授業には導入、展開、終末の場面があります。
(北 俊夫:福井県生まれ、東京都公立小学校教師、東京都教育委員会指導主事、初等中等教育局教科調査官、岐阜大学教授、国士舘大学教授を経て、総合初等教育研究所参与及び学校教育アドバイザーとして講演や執筆活動)
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