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いじめられても親に言わない理由とは、不登校の子どもはどう働きかければよいか

 いじめられていることを、子どもが親にも相談しないのはなぜでしょうか。
 さまざまな理由が考えられます。
1 いじめ加害者に「親に言ったら殺す」などと脅され、その恐怖心から言えずにいる場合があります。
2 親に対する信頼感がなく、いじめられていると言っても取り合ってくれないと感じている。
3 立派な親であるがゆえに言えない子どももいるのです。
(1)プライドが許さないからです。友だちにいじめられているのはみじめなことなので、かっこう悪くて親にも言えないのです。
(2)自分のことを誰よりも大事に思ってくれている親であるからこそ申しわけなくて言えないのです。
(3)家の外の世界は地獄だから、せめて家の中だけはいじめに関係しない本来の自分でいられるようにしたいがために言わないのです。
 不登校の子どもはどう働きかければよいのでしょうか
 不登校の子どもが電話も家庭訪問も嫌がっている場合どうすればよいでしょうか。
 できることはあります。一つは手紙を出してみることです。
 この方法は、子どもにとっては侵入され感じが少ない。
 手紙を読むも読まないも自由だからです。
 手紙はあれこれとたくさん書かないことです。
 例えば、美術展に行った時にはがきを買って「寒い日が続きますね。その後お元気ですか。先日、美術展に行ったらこの絵が気に入ったので絵はがきを送ります。風邪を引かないように気をつけてください。ではまた」のような簡潔な内容にしておきます。
 本人と直接に関わることが難しければ、保護者との関わりを密にするという方法もあります。
 保護者が安心感を取り戻し、心に余裕が生まれれば、子どもの心にも余裕ができ、家庭の中によい循環が生まれるからです。
 待つことが大事です。教師が心を動かしながら待つのです。
 相手を動かそうとするのではなく、自分の心を動かすのです。
 どんなことで苦しんでいるのかな、今の自分をどんなふうに感じているのかな、など。教師が自らの心を動かしながら教育をおこなうことが大事なのです。
(竹内健児 1962年生まれ、奈良産業大学、京都光華女子大学、徳島大学准教授を経て、立命館大学大学院人間科学研究科教授。臨床心理士、公認心理師)

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