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父親や母親はどのように子育てすればよいのでしょうか

 父親は育児は新米の母親以上に知識がない。
 どうして良いか分からないから、妻に教えを仰ぎ、たいていは妻に怒られながら妻の指図に従うだけになってしまう。
 こうなると、家庭の中で父親と母親の力関係は、当然母親が強くなる。
 また、母親が子どもに対する接し方まで父親に口出しするようになると要注意である。
 こうなると父親と母親の役割が同化してしまい、父親の母親化という現象をもたらすことになるのである。
 男性と女性の特性が違うように、本来、子育てにおける父親の役割と母親の役割は異なっている。
 母親は子どもに細やかな愛情を注ぎ、父親は厳しさや責任感を子どもに伝える。
 そして、両親が互いに尊敬し合う姿を子どもに見せることによって、子どもに人を尊敬すること、愛情をもって接することを教えていくのが、家族のあるべき姿である。
 幕末、高杉晋作や木戸孝允らを育てた吉田松陰は25歳のころ、一児の母である妹・千代に子どもの育て方について次のような手紙を送っている。
「人の子が賢くなるのも愚かになるのも、良くも悪しくも父母の教えによるものだ」
「特に男子は父の教えにより、女子は母の教えから影響を受けることが多い」
「しかし、男子・女子ともに8歳以下は母の教えからの影響の方が大きい」
「父はおごそかに厳しく子どもと接し、母は親しく細やかに接すること」
「8歳以下の小児に対しては言葉でさとすべきではない。ただ親が正しい姿を示して子どもに感じさせることが大事だ」
 そして、この松蔭の手紙で注意したいのは、最後の一文だ。
「親が正しい姿を示して子どもに感じさせること」
 この「感じさせる」育て方、「感じ取る力」を育てるのが、心の教育(EQ教育)なのである。
(萩原吉博:1950年兵庫県生まれ、(株)学栄 社長。昭和63年に乳幼児教育研究所として(株)学栄をスタートさせる。平成2年に保育所の「ちびっこランド」を開設し全国に展開)

 

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