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どの子も「話を聞き・考え・説明」できるようにするには、どうすればよいか

1 どの子も友だちの話を聞けるようにするには、どうすればよいか
 クラスで子どもが発表しているとき、話を聞いていない子どもがいる。
 そのとき「聞きなさい!」と教師が言うのではなく、自然と話を聞こうという気持ちにさせることが大切である。どうすればよいか。
(1)「どいうこと?」と聞き返す
 一人の子どもが発表し終わったあとに、「どいうこと?」と、ときどき言うだけで、周りの子どもたちは、友だちの話をよく聞こうとするようになる。
 また、永田美奈子先生は、子どもが話したことがなかなか理解できないことが多いので、真剣に、子どもたちに、「どいうこと?」とよく聞く。
 すると、他の子どもたちが、パッと手を挙げて、もう一度教えてくれる。
(2)途中で止める
 周りの子どもたちが聞いていないなと感じたら、話をしている子どもをちょっと止める。
 その瞬間、下を向いていた子どもたちが、はっとして前を見る。
 そして、もしそれまでのことを聞いていないようだったら、申し訳ないけれど、また初めから話をさせる。
 また、途中で止めたあと、「友だちは、このあとどのように話を続けるかな?」と、子どもに投げかけることも有効である。
 このようなことを続けると、だんだんと子どもたちは、友だちの話を聞こうとするようになる。 その時に、教師が「よく聞いていたね」と、子どもたちに言葉をかけることを忘れてはいけない。
2 どの子も考えられるようにするにはどうすればよいか
 自分だけの力で解決することができない子どもがクラスには必ずいる。
 せっかく学級で学習しているのだから、友だちの力を借りればいい。どうすればよいか。
(1)となりの友だちと相談させる
「ちょっと隣と相談してごらん」と、この言葉を言ってあげるだけで、教室は、ほっとした雰囲気になる。
 一人では、考えられない子どもが「ほっ」とする瞬間だ。
 また、これは、わかったようなわからないような不安な気持ちでいる子どもにとっても、自分の考えがよさそうか確かめられる時間にもなる。
 授業は、一人で考え、その考えを発表するだけの時間ではない。もっと、自由にしゃべり、自分の考えを確かなものとしていく時間ととらえたい。
(2)ヒントを言わせる
「他の友だちが考えられるように、ちょっとヒントを言ってくれるかな?」
 子どもというのは、教師の話よりも友だちの話の方がしっかり聞くものである。
 ちょっと考えがつまっている子どもがいるなと感じたら、解決できた子どもからちょっとだけヒントを言ってもらうといい。
3 どの子も説明できるようにするには、どうすればよいか
 発表したくても勇気の出ない子どももいる。
 どのように説明したらよいのかわからなくて手が挙がらない子どももいる。そんな子どもたちには、発表の仕方に慣れさせることも必要である。
(1)友だちの説明をまねて復唱する
 一人の子が説明したとする。
「友だちが説明したことを一人1回まねして言ってみましょう」と、それを他の子どもたちに復唱させるのである。
 これを繰り返して行うと、だんだんと説明の仕方が身に付いてくる。
 また、復唱するためには、子どもたちは、よく聞いていないといけないので、聞くことも身に付けさせることができる。
(2)隣の人に説明してみる
 全員の前でいきなり説明するのは勇気のいることである。自分なりの考えができたら、
「自分の考えを隣の人に説明してみましょう」
 と、隣の人に説明してみるということを取り入れるとよい。
(永田美奈子:青森県公立小学校教師を経て、2007年度より私立雙葉小学校勤務。NHK教育番組「わかる算数」出演。全国算数授業研究会常任理事、ICT算数授業研究会理事、基幹学力研究会幹事等)

 

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