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教師がオリジナルな授業づくりをするにはどのようにすればよいのでしょうか

 安野 功先生がかけだし教師のころ、チャンスを見つけては、社会科の研究会に参加しました。
 自分がモデルとする授業に出会うためです。
 当時は、優れた授業をモデルとして、自分でもそのプランどおりに授業を行う「追試」が流行していました。
 安野先生もその影響を受け「追試」を試みようと考え、そのモデルとなる授業を探していたのです。
 しかし、「追試」を何度こころみても、納得のいく授業がつくれませんでした。
 それもそのはずです。指導案というものは、本来、子どもの顔を思い浮かべながらつくるものだからです。
 他人が考えたプランどおりに授業を展開できるはずがありません。学習の主役となる子どもの実態が違うからです。
 そんな悩みを抱いていたときに、安野先生は先輩の教師から、マイナーチェンジとフルモデルチェンジのお話を伺いました。
 安野先生流の解釈ですが、フルモデルチェンジは前例のない授業を創り出すことです。
 これに対して、マイナーチェンジは「追試」のように、その指導案どおりに授業を行うのではなく、自分のクラスの子どもたちに合うように、プランの一部を変えるのです。
 こうしたマイナーチェンジの第一歩は、社会科の研究会に参加したり、実践書を読んで参考にしたりして、自分がモデルとしたい先行事例を見つけることです。
 次は、フルモデルチェンジです。
 安野先生の30歳代は、フルモデルチェンジの毎日と言っても過言ではありませんでした。
 様々な授業づくりにチャレンジしました。
 しかし、その結果は、3割バッター止まりです。失敗が成功をはるかに上回っているのです。でも、規定打席には達しているというのが、当時の私の自慢でした。
 安野先生がさいたま市立教育研究所の指導主事時代に、安野先生のアドバイス(例:社会科というものは“見えることから、見えないものを発見できるようにする”教科です)によって、数多くの教師が、社会科授業のフルモデルチェンジに挑戦しました。
(安野 功 1956年埼玉県生まれ、埼玉県浦和市立小学校教師、埼玉県浦和市(現さいたま市)立教育研究所指導主事、文部科学省教科調査官、国立教育政策研究所教育課程調査官などを経て國學院大學人間開発学部初等教育学科教授)

 

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