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教師が保護者と良い関係を築くにはどうすればよいか

 言うまでもなく、保護者が教師を信頼する決めては人間性です。
 人間として素晴らしい教師は、年齢に関係なく保護者の信頼を得ます。
 保護者と良い関係を築くために、次のようにしている教師がいます。
(1)ねぎらい
 何も苦労せずに子育てをしている保護者はいません。
 保護者が長年、子育てで経験している苦労をねぎらいます。
(2)子どもを好きであること
 自分の子どものことを好きな人がいれば、保護者はうれしいものです。
 優しいとか教え方がうまいといった部分ではなく、そもそもその保護者の子どもが好きなんですという気持ちが伝わると、うちとけることができます。
(3)完璧に好かれようとしない
 教師を志望する多くの人はいわゆる「よい子」であった人が多いようです。
 相性の合わない保護者もいます。
 教師は保護者にきらわれることもあります。
 全員の保護者から好かれようと思うことはむつかしいと思います。ほどほどの関係でよしとする気持ちが必要です。
(4)保護者と向かい合うのではなく横に並んで
 子どもを挟んで保護者と向かい合うと、互いに子どもの別の面を見ますし、対立にもなります。
 保護者の横に並んで共に育てるといった気持ちで子どもを見る感覚を持ちましょう。
(丸山広人:1972年石川県生まれ、茨城大学准教授。専門は学校臨床心理学。大学生のころから不登校の子ども、発達障害の子ども、精神障害の子どもへのカウンセリングを学び、公立小学校・中学校でのフィールドワークおよびスクールカウンセリングを開始。子どもだけではなく教師や保護者の相談に応じ、現在もこれらの活動を継続している)

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