« ハッキリと指示し、生徒に信頼感を与え、全員を巻き込んで授業をするには、どうすればよいか | トップページ | 学習するとき「なぜ」と問い、なるほどと納得できると、学習がおもしろくなる »

教師が身のうえ話や自慢話をするとき、気をつけるべきこととは

 教室で、自分のことや家族のことを、子どもに話す教師がいます。
 年に2,3回ならともかく、連日のように話すとどうでしょう。
 子どものなかには「またか」と思う子もいるし、身のうえ話や自慢話は聞きあきたと言いだす子どももいます。
 こうした話の好きな教師は、こうした話題が教師と子どもの心の距離を縮めるだろうと思い込んでいるのです。
 でも、そうでしょうか。
 毎日のように、個人的な話をすることで、それが縮まるはずもありません。
 それに、子どもの口を通して保護者にも伝わってしまうでしょう。
 自分で語るより、子どもの話の聞き手になったらどうでしょう。
 教師が気をつけなければならないことは、日頃話す相手が子どもであることです。
 子どもは、その種の話は聞きたくないなどと、言い出すことはまずありません。
 だから、ついつい自分のペースで、話を進めてしまうのかとも思います。
 子どもが喜んで聞いてくれるからなどと、一人で思い込んでしまったら、ちょっと困るだろうなと思います。
 職員室で「私は、○○委員会のPさんを知っているから」「僕の叔父はQ校の校長なので」などと話す教師がいます。家族自慢や趣味自慢の教師もいます。
 そうかといえば、他人のことにはあれこれと探りを入れるものの、自分のことは語らない教師がいます。
 こうした教師を見るたびに、言わないで済むことは口にしないことだなと思うし、無邪気で世間知らずの人の集まりかなとも考えます。まずさに気づくことが、必要なのに・・・・・・。
 人の縁は大事にしなければなりませんが、人の縁を自慢する必要などないのです。
 話題が相手の感情に与える影響を、推測、計算できたらとも思うのです。
 率直に申し述べて、自慢ばかりしている人は、いつか敬遠されるでしょう。
 人の心には、反発、不愉快さ、ねたみなどの感情の潜むことに、お互いに気を配る必要があるでしょう。
 それに気づかずにいるから、無邪気だと言いたいのです。
 そして、気づいたら直し改めることです。
 多くの人が周りに集まっている人の話題には、自慢めいたことがありません。なるほどなと思うではありませんか。
(飯田 稔:1933年東京都生まれ、千葉大学附属小学校に28年勤務、同校副校長、千葉県公立小学校校長、千葉経済大学短期大学部名誉教授。学校現場の実践に根ざしたアドバイスには説得力がある)

 

|

« ハッキリと指示し、生徒に信頼感を与え、全員を巻き込んで授業をするには、どうすればよいか | トップページ | 学習するとき「なぜ」と問い、なるほどと納得できると、学習がおもしろくなる »

教師の話しかた」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。