子育てには間違いはつきものです、間違っても大丈夫、それを認めて直していけばいいのです
子育てには間違いはつきものです。
間違ったときは、子どもの発するサインで教えてくれます。
親がどんなに一生懸命やったところで、親と子は違った人間ですから、親がよかれと思ってやってきたことが、子どもの現実とは、ずれていたということはあるものです。
そんなとき、子どもたちは、SOSを出すはずです。
食欲不振、不登校など、子どもが「問題行動」を出すとき、何かがうまくいっていないということを示しています。
もちろん、問題はすべて発達上のつまずきとは限りません。
環境に問題がある場合もあるでしょう。
こんな時には、立ち止まって考えてみましょう。いつもより、気にかけながら、しばらく様子を見るのです。
親が間違いに気づいたら、それを認めて直していけばいいのです。
親が自分の欠点を認めて受け入れることが、子どもの欠点を認めて受け入れてあげることにつながるのではないでしょうか。
家庭で、ぶつかりあい、傷つけ合うことが全くない関係なんてあるでしょうか。
ないなら、それは表面上の偽りの関係ではないでしょうか。
子どもを傷つけてしまったら「ごめんね、私が悪かった」と謝りましょう。
謝ったら親の権威は失墜するでしょうか。そんなことはありません。
大人が間違えたとき、子どもに謝れば、子どもは自分が間違えたとき、間違いを認め、謝ることを学ぶことができます。
誰かを傷つけてしまっても、関係を修復することができることを学ぶことができます。
乳幼児期は人間の人格の土台を作る非常に大切な時です。
乳幼児期を過ぎてしまったから、もう取り返しがつかないということではありません。
人間はしなやかで、可能性に満ちた存在です。
乳幼児期に作るよりも、時間もエネルギーも余分にかかるかも知れませんが、気づいたその時点から作り始めることは可能です。
今からでも遅くはありません。子ども個性を受け入れましょう。
どんなささいなことでも、子どもをたくさんほめてあげましょう。
自己コントロールの弱い子どもなら、子どもの気持ちに共感を寄せましょう。
行動の限界を伝え、気持ちの表現の仕方を伝えましょう。
自発性でつまずいたなら、まずは子どもが好きなこと、やりたいことを見つけることを手助けすることが必要かも知れません。
そして、少しずつ子どもに選ばせてあげましょう。
子どもに厳しく接しすぎていたとか、逆に、子どもに甘すぎて、限界をきちんと示すことを怠ってきたなど、気づいたならば、さかのぼって、ていねいにやり直ししましょう。
そんなとき「自分の子育てが失敗だった」「子どもの人生を台無しにした」と自分を責める必要はありません。
子どもの問題をすべて自分のせいだと思うこともありません。
間違えたと思えば、いつだってそこからやり直せばよいのです。
今日からやり方を変えればよいのです。
そうやって、大人自身も成長してゆけるのです。
(村本 邦子:1961年札幌生まれの鹿児島育ち、教育心理学者、立命館大学教授。新石切りこころのクリニック・心理カウンセラー、女性ライフサイクル研究所所長、花園大学学生相談カウンセラーを経て立命館大学応用人間科学研究科教授。研究分野は臨床心理学、トラウマ心理学、女性学、コミュニティ心理学、平和学、法と心理など)
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