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怒った顔では人は話を聞いてくれない

 私の知人(宗教家で大学講師)が、ある人から、
 「あんたは、あまりにも話が下手やから、話し方教室へ行ったら」
 と言われて、話し方教室へ勉強しに行かれました。

 大学で講義をしている時に、なかなか学生が聞いてくれなかったことがきっかけです。
 そこで得た結論が「笑顔」だというのです。
 話し方教室で勉強しているとき、自分では素晴らしい話ができたと思ったのに、講師の先生から「0点」と言われたそうです。
 なぜかと聞くと、
 「怒ったような顔で話していましたよ。そんな顔で話して相手は聞いてくれますか。まず顔から変えなさい」
 と言われたのです。
 それで、知人はトイレに行った時に、手洗いの所にある鏡を見ながら、笑顔を作る練習を続けられました。
 それによって、感情のコントロールもうまくできるようになったと言われるのです。
 トイレに行ったときに、怒っていたり、悲しんでいたり、落ち込んでいたりすると、なかなか笑顔がつくれません。笑顔が引きつってしまいます。
 そのとき、その知人は気づかれたそうです。
 笑顔をつくるためには、気持ちを切り替えなければならないんだ、と。
 そこで、今度は気持ちを切り替える練習をするようになったそうです。
 その結果、どんな嫌なことがあっても、誰かが来られたら気分を切り替えて、自然と笑顔をつくることができるようになったというのです。
 これは、子育てにもあてはまる大切な教えだと思います。
 子どもが家に帰ってきた時、お母さんは怒っていたり、落ち込んでいる日もあるかもしれません。
 しかし、ぜひ気持ちを切り替えて、笑顔をつくって接していただきたい。
 子どもにとって、お母さんの笑顔は最高なのではないかと思います。
 話し方教室の講師の方は、人間は話している内容の3割くらいしか聞いていないものだ、と言われました。
 あとの7割は話している人の笑顔や雰囲気で感じたりしているものだというのです。
 説得力も理論も大切ですが、笑顔や人間性、雰囲気が大事ですね。
(門川大作:1950年京都市生まれ、京都市教育委員会に就職し、働きながら大学を卒業し、教育次長、京都市教育長に就任し、中央教育審議会委員、教育再生会議委員を務めた。2007年教育長を辞任し、京都市長に当選した)

 

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