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親が楽しいことは、子どもも楽しいと感じる、子どもに本を読み聞かせるコツとは

 親が楽しいことは子どもも楽しいと感じるものです。
 楽しみは気分の持ちよう、発想の転換でいくらでも広げられるのです。
 家事が楽しければ主婦業は苦痛なはずはない。
 料理することが楽しければ、自然に子どもにおいしいものを食べさせようとするでしょう。
 それを、子どものためと難行苦行で料理をすれば、その「努力」の分だけ、子どもは楽しみを離れて悲しむことになってしまいます。
 楽しい顔をして作業をしていると「楽しそうなことなら自分もしてみたい」と子どもも思うようになります。
 料理の好きな母親は手づくりのお菓子を食べさせたりします。
 親が、子どもを散歩に連れて行ったり、歌を歌ってやったり、絵本を読んでやったりと、さまざまな可愛がり方があります。
 私は、
 「何をするときでも苦しそうな顔をせず、楽しそうに笑っていなさい」
 と母親にアドバイスしています。
 苦痛に満ちた顔で接する親を見て育った子どもは、親が楽しみながら育てた子どもの幸せにとうてい追いつけないことになります。
 親が子どもにじょうずに読み聞かせるコツはなんでしょうか。
 語彙が豊富な子どもはみな本好きです。
 本好きな子どもの親は、決まって朗読がじょうずです。
 朗読がじょうずな親に本を読んでもらって育った子どもは、そうでない親に読んでもらった子どもより、理解力も高く、想像力も豊かです。
 どうしてでしょう。それはもちろん、じょうずな朗読は意味がわかりやすいからです。
 では、どういう読み方が子どもにとって、わかりやすいのでしょうか。
 まずはスピードです。早すぎても、遅すぎてもいけません。
 子どもに話しかけるとき、あるいは外国語で話すとき、人はスピードを上げるでしょうか。決して上げません。
 ゆっくり話してくれれば英語もよくわかるのに・・・・・という経験のある人は多いでしょう。
 子どもは日本語を学び始めて、ごく日の浅い外国人と同じです。
 知らない単語もたくさんあります。
 大人が推理小説を黙読するようなスピードで子どもが理解できるわけがありません。
 次に、朗読には表情もなければなりません。
 白雪姫と魔法使いのお婆さんが、同じ声ではへんでしょう。声の高さも、話し方も違ったものでなければなりません。
 そして発音は正確でなければなりません。
 「ハウ・ドゥ・ユウ・ライク・・・・・?」と明瞭な発音で聞かれたら理解できる質問も、
 「ハル・ユ・ライ・・・・・?」といわれたらお手上げという英語検定二級保持者だっているのですから。
 幼児に読み聞かせをするときは、一語一語をはっきりと読まなければなりません。
 子どもというのは、読んでいる途中でどんどん口をはさみます。
 うるさがって「読んでいるところでしょ!」などと叱らないことです。
 ときには、質問してくるときもあります。
 そういうときに、言葉をきつくして、
 「だから、お爺さんとお婆さんが、いたでしょう!」などと言ってはなりません。
 噛んで含めるように納得させてから、また初めから読んでやるのです。
 むずかしい言い回しだと思うときには、その意味を教えたあとで、その4,5行前の切れのいいところから、再び読み直してやります。
 また、感想を途中で話し出す子どももいます。
 そういう場合はしゃべりたいだけしゃべらせて次に進むのです。
 感想をつっこんでしゃべらせるのもいい方法です。
(三石由起子:1954年長野県生まれ、作家。英才教育「三石メソード」を主宰。河合塾の漢文教師の他、ラジオ番組「テレフォン人生相談」の回答者)

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