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授業で子どもが発表してくれないとき、簡単に発表するようになるにはどうすればよいか

 授業で子どもが発表してくれないことがある。
 教材研究もバッチリやったはずなのになぜか発言が低調である。
 出てくる発言は紋切り型でおもしろくない。
 こうした場合を打開する方法を東井義雄は「村を育てる学力」で次のように書いている。
 子どもが発表をしない原因には、いろいろな場合があるが、発表する事柄が用意されておらず、整理されていないという場合がずい分多い。
 そういう子どもには、発表のための考えを書いた学習帳(ノート)を使用されねばならない。
 例えば、指名し・発表したときに考えを書いたノートを見て
(1)ノートを朗読する
(2)ノートに書いてある文章を話すように読む
(3)ノートに書いてある事柄の要点を話す
等の段階にわけて、ノートを活用していけば、話す力も、目に見えて育ってくるものである。
 私は、はじめてこの文章を読んだとき「目からうろこ」であった。
 それまで教室での発言・発表といえば、教師の発問に挙手させ、その中から当てていく以外に考えられなかったからである。
 この挙手・指名方式では、子どもの発表前の発言指導が全くできなかった。
 ところが、東井氏の方法では、発問と発言・発表の間に「考えをノート書く」というステップを加えている。
 そうすることで、それまでは指導・援助がむずかしかった子どもの考えを「準備したり、整理をしたり」ということができるようになったのである。
 その書かれたノートの文に対して教師である私が指導を加えることができる。
 こうして一度「自分の考えをノートに書く」作業さえしてしまえば、指名・発表することは、ごく簡単なことになったのである。
(上條晴夫:1957年山梨県生まれ、小学校教師、児童ノンフィクション作家、教育ライターを経て東北福祉大学教授。「授業づくりネットワーク」理事長(2000~2013年) 、学習ゲーム研究会代表、お笑い教師同盟代表)

 

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