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理科:4年「もののあたたまりかた」で培われる「能力」とは

 4年「もののあたたまりかた」の単元を「変化」という基本から見るとどうなるか?
 金属は熱源から順に温まっていく。
 変化が起きるためには必ず起こしたものがあるという、因果関係を子どもは学ぶ。
 この経験をもとにすれば水の温まり方の見通しをもつことができ、実験の方法も自分たちで工夫して作ることができる。
 子どもたちは、温かい水と冷たい水の接する部分に仕切りを入れて、その仕切りを取るとどうなるか、という実験を考えた。
 金属と違って水の場合、冷たい水が温かいお湯の下にもぐり込み、上と下に分かれてしまう。
 その現象を見たとき、子どもたちは風呂の経験を思い出し、水の面白さや不思議さを感じていた。
 水は温まると軽くなるという、性質の変化を発見する。
 温まるという変化は、性質の変化を生むというように、水への見方が一気に広がるのである。
 ここで培われる「能力」は、
「ものが変化するときには、必ず変化させているものかあり、変化すると性質が変わる場合がある」
 という自然事象への見方の発展である。
 深層海流は2000年をかけて地球の海の底を流れているという。
 水とお湯に分かれた目の前の現象も、地球規模で起きているのである。
 私たち人間もたえず変化し発展しているのである。
 理科を学ぶということは、単に自然の事象の理解にとどまるものではない。
 そこに、子どもは人間としての生き方が投影される教科なのである。
 自然が教師であるという表現は、けっして比喩ではない。
(筑波大学附属小学校・理科教育研究部)

 

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