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清掃中ほうき遊びで子どもが視力障害を負ったときの教師の責任は?

 清掃時間中に、中学生が友だちとほうきでホッケー遊びをしていて、友だちの持っていたほうきの先が飛んで左眼に当たり、視力障害を負ったとき、責任はあるのか?
 この事案はつぎのようである。
 ほうきの安全性を判断するにあたっては、ほうきが振り回されるなどして、そこに相当の衝撃が加えられることがあることも考慮に入れたうえで、そのように使用されたとしても安全性が具備されているか否かを判断すべきである。
 ほうきの先端部分と柄の部分を結ぶネジが相当緩んでいるなどして、衝撃により外れやすい状態になっていた。
 衝撃の加え方によっては柄から先端部分が飛び、周囲の人にぶつかって損傷を与える危険性があったものと推認される。
 本件のほうきは通常有すべき安全性を欠いていたといわざるを得ず、本件のほうきの設置又は管理には瑕疵(過失)があったと言うべきである。
(関口 博・菊池幸夫:弁護士)

 

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