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誰にでもできる平凡なことを、誰にもできないくらい工夫し徹底することを続ければ人を感動させます

 鍵山秀三郎が就職した自動車部品販売店は、来客はほとんど期待できない状態であった。
 会社の環境を変えなければだめだと感じ、鍵山はまずトイレ掃除を始めた。
 余計なことをするなと、いじめにもあったが、職場や店舗をきれいにすると客層がよくなり、有名人も来店するようになった。
 ともすると人は,平凡なことはバカにしたり,軽くあしらいがちです。
 難しくて特別なことをしなければ,成果が上がらないように思い込んでいる人が多くいます。
 そんなことは決してありません。
 世の中のことは,平凡の積み重ねが非凡を招くようになっています。
 いつも難しくて大きなことばかりを考える人は,失敗したり続かなかったりして元へ戻ってしまうことが多いものです。
 できそうにない特別なことばかり追いかけるよりも,誰にでもできる平凡なことを少しずつでも積み重ねていけば,とてつもなく大きな力になることを知るべきです。
 平凡なことを徹底して続ければ,平凡のなかから生まれてくる非凡が,いつかは人を感動させます。
 鍵山は過去45年間徹底して掃除を続けてきました。
 何度やめようと迷ったかしれません。
 それでも何とか続けてこられたのは、自分がやっていることの価値を見失わなかったからです。
 鍵山が取り組んでいる掃除は、人の心の荒みをなくし、穏やかにすることに役立っている、と確信していたからこそ続けてこられたのだと思います。
 会社で何が大事かというと、利益より社風をよくすることだと思います。
 社風が悪い会社で未来永劫よくなった会社はありません。
 社員といういのは命令や規則、あるいは職務規定によって仕事をするということは絶対にありません
 社風が向上すれば自然と行動もよくなり、それが顧客への信頼につながります。
 事実、創立したイエローハットでは15年目くらいから客に認められ、評価されるとともに社員が自信を持ち発展の基盤が固まりました。
 続ける励みになったのは、たえず工夫し改善して進歩することでした。
 たとえば、どんな好きなものでも、毎日食べ続けていたら飽きてしまいます。
 しかし、調理方法や味付け、盛り方を工夫すれば、毎日でもおいしく食べられます。
 このように、工夫は継続のエネルギーになります。
 工夫して、少しでも進歩したことが実感できるようになったら、続けることに迷いがなくなってきました。
 孔子も言っていますが、誰にでもできる平凡なことをきちんと処理できることが何よりも大事です。
 鍵山の人生をひと言で表現すると、
「誰にでもできる平凡なことを、誰にもできないくらい徹底して続けてきた」
 ということに尽きます。
 人が見過ごしたり、見捨てたりする平凡なことを拾い上げ、徹底して、差をつける。
 そんな信念で生きてきました。
 平凡なことを徹底して続けていれば、非凡なものが生まれ、いつかは人を感動させると信じています。
 いまでは「掃除の鍵山」といわれるまでになりました。
 鍵山は「凡事徹底」を提唱し、
「物を整理し掃除することは頭を掃除することでもあり、ムダや汚れに気づくようになる」との考えを抱くにいたった。
 いまの日本は、小さな努力で大きな成果を得ようとする人が多くなっています。
 当然、思い通りにはなりません。
 気持ちは満たされず、心は不安定になります。
 反対に、大きな努力で、小さい成果にも耐えていける生き方ができると、心も安定してきます。
 人は本来すばらしい可能性を持っています。
 それをつぼみのままで終わらせるようなことがあってはいけません。
(鍵山秀三郎 1933年生まれ、株式会社イエローハット創業者。創業以来続けているトイレ掃除が国内外に広がっている)

 

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