才能はつくるものである
才能はあるものではない。
才能はつくるものだ。
正しい努力を続ければ、やっただけの能力が必ず身につく。
500回やってできない人も、5000回やればできるようになる、ということを忘れてはいけないのです。
自分には才能がないという悩みと悲しみは、ばかげた間違った考え方である。
人間は環境の子どもである。
へたな努力をすれば、へたな才能が育つ。
正しい努力(一つのことができたら、それをくり返しやること)を積み重ねた人がすぐれた才能を示す。
手先の仕事をするある工場で、
「生まれつき手の遅い工員がいます。なんとかなりませんか」
と社長が鈴木に言った。鈴木は、
「それは手でなく、頭がおそいのですよ」
「いいコーチをつけて、卓球の練習をさせてください」
「卓球は瞬間的に体と頭が同時に働かなければなりません」
「うまくなったとき、仕事の能率も上がっています」
と言った。
それから半年後、社長から仕事の能率が上がったと礼状が鈴木に届いたそうです。
子どもの短所を生まれつきと放置せず、短所は時間をかけて訓練すれば逆に長所とすることもできると鈴木は信じています。
だれにでも短所はあります。
それを放置しないで、すぐに長所にする行動に移す。
これは人の一生の運命を左右するほど大切なことです。
(鈴木鎮一:1898~1998年 ヴァイオリニスト、音楽教育家。才能教育運動をおこし音楽教育システム(スズキメソッド)は世界的に評価されている)
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