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叱ることで、子どもに「自律の精神」を養う

 小学校は6~12歳という幅広い年齢の子どもたちが集まる。
 著しく成長するこの時期に、どのように叱れば効果的な教育につながるのか。
 叱り方についての著書がある小学校の中嶋郁雄先生に聞いた。
 叱る先に見ているのが、子どもたちに「自律の精神を養うことだ」
 子どもたちの心の中に「先生」を住み着かせたい。
 教室で走り回ったり、ポイ捨てをしたりした時、行動を振り返り「これはいかんやろ」と考えられる人になってほしい。
 中嶋先生が叱り方を意識するようになったきっかけは、
「教師になったばかりの頃は叱り方がわからず、感情的に叱ったこともあった」
「後に再会した教え子が『先生は怖かった。なぜあんなにむちゃくちゃに怒られたのか、今でもわからない』と打ち明けてくれた」
「よく叱られたなあと思い出す人はいるが、どうして叱られたかを話す人は少ない」
「反省した理由を忘れない叱り方をしないと、教師の思いは伝わらない」
「恐怖でしか抑えられないのは、教師として未熟な証し」
「クラスから巣立ち、教師の恐怖から解放されたら、怒られないからと考える子どもがいる」
「命令通りに動かすのみでは、子どもは体裁を取り繕うだけ」
「時間をかけ、子どもなりに納得させた上で行動させたい」
「厳しく一言で抑えつけろという雰囲気が職員室にあるかもしれない」
「子どもには子どもなりの考えや理屈があるので、それを理解できるように子どもたちとの信頼関係をしっかり作ることが必要だ」
 中嶋先生が子どもとの接し方で心がけていることは何か。
「怒りに身を任せた感情的な姿を見せないこと」
「ある児童を叱っている時、別の児童に呼ばれたら『にこっ』と笑顔で振り返るくらいの余裕を持つべきだ」
「小学生になれば、人間の感情を逆なでするような発言ができる」
「教師は、なぜ指導しているのかを忘れてはならない」
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教師を経て、奈良市立小学校校長。「子どもを伸ばすためには、叱り方が大切」と「叱り方研究会」を立ち上げ、講演会、セミナーを行う)

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