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子どもたちの意欲を高める理科の授業とは

 子どもが望むのは、説明だけの理科の授業は少なくし、観察や実験などの活動の機会を多くして、意味がわかりやすい解説をすることだ。
 また理科意欲を高める子どもを育てるための理科の授業の工夫をつぎのように述べている。
 教師の話しを聞き、ノートをとるだけの授業では、理科に対する子どもの興味・関心は薄れていく。
 理科の授業を通して、自然の事物・現象について理解を深め、科学的な見方や考え方を獲得するため、日々の授業の活動で小さなことがらでも「よく気がつきましたね」「できましたね」とできたことを認め、ほめていくようにする。
 学習の意欲や、わかる授業につながるのである。
 学習意欲を高めるには、たとえば理科室でガスバーナーの操作を指導するとき、やりたい子どもにみんなの前で操作をさせ、実技が少々できなくてもほめる。
 次に一人ずつガスバーナーの操作の練習をさせながら、グループごとに互いに評価(ワークシートで評価する観点を明確にしておく)をさせる。
 そのとき火の調整にとまどった子どもがいると自然発生的な教え合いがうまれ、学び合う学習集団ができる。
 相互評価と自己評価と組み合わせると学習意欲が高まる。
 習熟度の高い子どもと低い子どもを組み合わせてグループを編成すると学び合うようになる。
(山口晃弘:1961年福岡県生まれ、東京都内の公立学校理科教師、都立教育研究所教員研究生、中央教育審議会理科専門部会の専門委員、東京都中学校理科教育研究会事務局長等を経て東京都公立品川区立学校校長)

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