子どもたちに漢字をどのように指導して、定着させればよいか
漢字をどう定着させればよいか福嶋隆史はつぎのように述べています。
漢字は極力、授業で定着させるようにする。
授業中に定着させるには、漢字学習に様々なルールをつくり、システム化することが大切である。
ルールの定着が、漢字の定着に結びつく。
教師が筆順を唱えながら黒板に大きくゆっくり漢字を書く。
次に、教師は再度、同じ動作を見せる。
同時に子どもは黒板を見ながら、机の上に筆順を唱えながら指書きをする。
その後は、子どもたち一人ひとりで、同様に指書きをさせる。
各自が覚えたと自信を持てるまで続けさせた後、鉛筆を持たせ、ドリルの漢字を、なぞり書き、写し書きさせる。
慣れれば短時間で終えられる。
漢字は文字単独で使われることは少ないので、漢字の練習は、文字単位ではなく、単語単位で書かせる。
また、練習の際は、同じ単語の漢字ばかりを繰り返し書かせず、縦向きに複数の単語を書かせると思い出す作業が入り定着率が高まる。
思い出す練習は、漢字を隠して、漢字の読みだけを見みながら思い出せるかどうかを試させる。
漢字は日常で使ってこそ定着する。様々な場で、ひらがなで済まそうとする怠け心を戒める必要がある。
(福嶋隆史:1972年横浜市生まれ、公立小学校教師を経て、ふくしま国語塾を創設した。小学校教師時代は、「異動しないでこの学校に残ってほしい」と願う保護者たちが書名を集めて校長に提出しにいくほどの人気。また、県規模の小学校教師向けの教師向けセミナーでは、国語・算数・体育の指導法の講師を務め、好評を得た)
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