優れた国語教育の実践例に共通していることとは
小学校は子どもの発言を多様な方法で組織したり、教材を理解する過程についての工夫がいろいろと開発されていますから、面白いのです。
しかし、中学校以降になりますと、段落分けと主題・構成・叙述の把握が要求されるワンパターンの授業になっていくのです。
生きいきとした国語の授業を創り出しているすぐれた実践例に共通しているのは、言葉そのものについて教師と子どもが学び合うことです。
日本語とはどういう言葉か、その特質をあらためて問う必要があります。
そのためには、日本語と英語をはじめとする他言語の差異を明らかにしていく必要があります。
たとえば翻訳文がなぜそのような日本語になるのかを示しうるようにならなければならない。
(小森陽一1953年東京都生まれ、日本文学者。東京大学名誉教授。全国「九条の会」事務局長。専攻は、近代日本文学)
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