いじめが起きないクラスづくりをするにはどうすればよいか
いじめが起きないクラスづくりについて滝井 章はつぎのように述べています。
子どもが送る小さなサインを見逃さないようにしましょう。
子どもたちの水面下で何が起こっているのかをしっかりと把握することが重要です。
新学期初めの指導方針を話すときや道徳、学級活動の時間に、「人とのつながり」や「人としてのルール」、「いじめに対する担任の考え」をきちんと子どもに伝えていくことが大切です。つまり、
1 一人ひとり違っているから素敵であること
人は声や顔など一人ひとりが違うように、話し方も考え方も違うことに気づけるようにします。
友だちのよいところを見つける活動を通して、友だちのすばらしさに気づかせていくことが大切です。
担任が子どもたちを大切にする姿を見せること。
2 好き嫌いで行動することはよくないこと
日ごろから、一人でしっかり行動できたことをほめ、友だちの目を気にせず行動できる自立した子どもを育てていくことが大切です。
3 言葉が人を大きく傷つけること
心に負った傷は残るものです。
言葉に気をつけて話すようにすること。
人を幸せにできる言葉でありたい。
4 一人対多人数になったときいじめになること
一対一のときはけんかで済んだものが、一人対多人数になったときは屈辱感を感じます。
加勢したり、見て見ぬふりをすることがいじめである。
5 いじめは絶対に許せないことだという担任の姿勢を明確に
いじめは人として断固として許せないことだということを真剣に話すことが大切です。
(滝井 章:東京都公立小学校教師を経て國學院大学教授、都留文科大学特任教授)
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