子どもたちの素直な心の声をしっかり受けとめる、これを教師修業の一番と考え、続けています
私が教師になった年の五月に教師人生を大きく変える子どもの言葉にであいました。
「先生、勉強やめよー。面白くない。遊ぼー」
と、授業の山場をむかえていたときに、いきなりその言葉が耳に飛び込んできました。
その時、心底
「もっと授業がうまくなりたい」
「子どもたちが待ち遠しいと言う授業をしたい」
「もっと授業中に子どもたちの笑顔の花を咲かせたい」
と思いました。
その日から「エスカルゴ」という勉強会に入り、私の教師修業の一歩がスタートしたのです。
子どもたちの素直な心の声に出会った、しっかり受けとめる。
これを教師修業の一番と考え30数年続けています。
子どもたちの心の声を聞くために、心がけていることは、
1 毎日、クラスの子どもたち全員へ声かけをすることです
これを意識すると、日々出会う子どもたちに、どんな声かけをしようかと考えるようになります。
例えば、テレビ好きな子にはテレビの話題を、ゲーム好きな子には流行のゲームの話題を声かけします。
そうすると、テレビやゲームに目がいくようになりました。
もちろん笑顔で、いつも見ているよという思いで、
「おはよう」「元気かい?」「やっ!」
というような簡単な声かけのときもあります。
2 毎日、ノートを集めることです
授業の終わりには、授業の感想を書いてもらうことがあります。それを集めます。
毎日、最低一冊のノートは集めるようにしています。
子どもたちの心の声を知るためです。
時には、テーマを決めて日記を書かせて集めることもします。
「社会の授業で学んだこと」
「国語の授業でもっとやりたかったこと」
などです。
この二つは、子どもたちの素直な声を得る場を意識してつくる。
これが教師修業なのだと思っています。
(福山憲市:1960年山口県生まれ、山口県下関市立小学校教師。特別支援学級担任、教務主任・算数専科・初任研指導教諭など多くの立場を経験。学力向上推進教員・教育力向上教員として、授業力・学級経営力の向上指導にあたる。サークル「ミスを活かす子ども達を育てる研究会」「教師の勉強の場・ふくの会」を組織し、全国の仲間と実践の交流をし続けている)
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