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実践家を育てる特徴は「なすことによって学び」、それを「コーチする」こと

 実践家を育てる特徴は、「なすことによって学ぶ」こと、そしてそれを「コーチする」ことを重視する。
 なぜなら、反省的実践家(注)としてもつわざは、
「創造的な技法」
「問題を設定する」
「即興的に対応する技能」
「状況と対話し」
「探究し、省察する」
 技法を含むからである。
 専門家教育においては、「実習」という形で日常の世界と実践の世界のはざまに、実践を学ぶために準備されている。
 「実践する-コーチする」という学び手の実践に応える関係性の中で教育が行われる。
 専門家教育において教えることは、「状況との反省的対話」として成立するのである。
 では、「状況との反省的対話」は実際にどのようになされるのだろうか。
 コーチが実践する学生の鏡になってあげることが、実践における行為の理論を学ぶための重要な方法として位置づけられる。
 学び手は、コーチという鏡や協働の会話を通して問題と自己自身への省察をおこない、実践を味わい鑑賞し、そのなかで発見を行う。
 専門家のコミュニティは、それぞれの実践を味わい評価する鑑賞システムを持っている。
 それは、実践状況の理解と行為のための目標や方向性を定式化し、専門的行為を構成する価値観および選好、規範のセットなどから構成されている。
 学び手は何に注意し、どのようにその事物を名づけ、意味を構成していくのか。
 また、境界を設定したり、行為を統制していくのか。
 こうした専門知識を実践状況の世界づくりに連続的に携わり、専門家と共に省察する中で学んでいくと考えられている。
 内的なコミットメントを学び手とコーチが共有し、協働で省察する実践コミュニティへと開かれた環をもった学習なのである。
(注:反省的実践とは、行為がおこなわれている最中にも意識はそれらの出来事をモニターするという反省的洞察をおこなっており、そのことが行為その ものの効果を支えている:ドナルド・ショーン)
(秋田喜代美:1957年大阪府生まれ、銀行員・専業主婦を経て東京大学教授。教師の成長や授業の学習を研究)

 

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