親はどのように子どもを育てればよいでしょうか
子どもが2~3歳になると、友だちを意識し自己主張し出します。
親は手がかかりますが、手抜きや無視はやめましょう。
手をつくせばつくすほど子どもへの愛は深まるものです。
手遊びをさせるようにして前頭葉の発達をうながし、友だちと遊び、社会体験をさせましょう。
小学校に入学しても困らないように、身の回りのことは自分でできるようにします。
また、集団の中で話ができ、生活できるようにします。
子どもの前で先生や友だちの悪口は言わないようにしましょう。
勉強は強制せず、とにかく、やる気にさせることです。
子どもを家ではお客様扱いはしないこと。
生活に必要なことは、手伝いをしっかりやってもらいます。
一人で生活できる人間に育てることを目的としているためです。
小学生のころから新聞を読ませましょう。
ニュースは親といっしょに見て話し合いましょう。
友だちとキャンプやボランティア、ホームスティ、旅などをできればさせましょう。
中学1年くらいまでは、ギャング時代です。
もう仕方がない、家をこわされてもがまんです。
友だちと身体が疲れるほど遊ばせましょう。多少のケガも気にしないことです。
自分の家の周り30軒くらいをよく見るようにします。
それぞれの家に何かをかかえています。
病気や失敗・成功、思わぬできごと、欲、人間関係などその気になれば何からでも学べます。
思春期はすべてに活動的な時期です。
親に反抗したりして、自分のイライラの処置に困っているのです。
しかし、良い悪いはしっかり教えることは必要です。
多少の悪さ、遊びは目をつむることが必要な時もあります。
それまでの育て方の良し悪しがこの時期に表面化します。
親はわが子をよく観察し、子どもが自分で乗り切る土台をつければよいと願うようにします。
静かに争うことなく、ようすをみる度量をつけましょう。
家庭の一体感がなくならないよう、食事は全員でする工夫をしましょう。
親は世の中のさまざまな体験から学び、人生を生きる価値観を身につけるようになります。
そして、自分なりの人生観が確かな子育て観や信念にもなって、ほめ方やしかり方にも反映します。
(渡部平吾:1945年生まれ 埼玉県公立小学校、群馬県内県立高校に20年間勤務。保育園・子供館の創立に関り、園長・館長)
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