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グループ学習の代表的な手法   町田守弘

 グループ学習のいろいろな手法について町田守弘はつぎのように紹介している。
1 アイスブレーキング
 班のメンバーのコミュニケーションを図り、活発な討議の雰囲気を作りだすために行う。
 グループ全員が参加できる課題を与える。年度初めに有効である。
2 バズセッション
 6名程度のグループに分けて、6分程度、自由に討議させる。結論を出す必要はない。
 そこで語られた内容を代表者が発表し、クラス全体で討議を進める。
 新しい課題に取り組む事前作業や、新メンバーで話し合うときに有効である。
3 ブレインストーミング
 与えられた課題に対して思いつくままに自由にアイディアを出す。
 他者の考えを否定したりせず、数多くのアイディアを出すようにする。
 アイディアは簡潔にし、グループ内で順番に出し、カードに書くのもよいが、あらかじめ各自に書かせてから出し合ってもよい。
4 KJ法
 ブレインストーミングで思いついたアイディアをカードに書いて、それを模造紙に貼る。
 アイディアの似たものをグルーピングして島をつくる。
 これで整理したり、問題の構造を把握したりできる。
 持ち運びもでき、他のグループと共有しやすい。
5 ジグソー学習
 学習課題をいくつかに分ける。
 学習グループから1・2名ずつ、ジグソーグループへとメンバーを送る。そこに与えられた学習課題に取り組ませる。
 課題が終わったら、メンバーは学習グループに戻って、それぞれのジグソーグループで学んできたことを報告し合い、学習課題全体の解決を図る。
 メリットは、学習グループの代表となることで責任感と解決する意識を強く持てること。
6 ディベート
 「賛成・反対・判定」グループ(G)に分かれ、与えられたテーマについて議論を展開する。
手順は、
(1) 賛成G主張 
(2) 反対G主張 
(3) 作戦タイム 
(4) 賛成G質問 
(5) 反対G質問 
(6) 作戦タイム 
(7) 賛成G最終弁論 
(8) 反対G最終弁論 
(9) 判定
 論理的に思考する能力や、相手の話を聞き、根拠に基づく説得力を持つ表現力が身につく。
7 カルタ
 紙の真ん中に考えるテーマを○でくくって、その周囲に「それは何?」「それは何をするの?」「それはどんなもの?」という観点で発想したものを、枝葉を伸ばすように放射状に書いていく。
 フィンランドの教育に用いられている。グループ学習にも使用できる。
(町田守弘:1951年生まれ、早稲田実業学校中・高等部教諭・教頭を経て、早稲田大学教授。専門は国語教育)

 

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