全員が熱心に掃除をして、あっという間に掃除が終わる方法とは
教室の掃除を効率よくおこなう方法について福井 慎はつぎのように述べている。
小学校で掃除のやり方は指導済だとして、中学校では掃除の指導をほとんどしていない。
しかし、箒の使い方も知らない生徒もいるので、教室の掃除をするやり方を教えていく必要がある。
全員が熱心に掃除にとりくむために重要なことは、
1 生徒一人ひとりの役割を明確にする。
2「床を掃く・雑巾がけをする・机を運ぶ」を同時進行でおこなう。
3 教師も生徒と一緒に掃除をして、ふだん目立たない生徒などをほめる機会にする。
ことである。一人ひとりの役割を明確にすることで遊ぶ生徒がなくなる。
自分の仕事が終わったらどうするか決めておくことも大切である。
私のクラスでは、机の整理整頓をする。配り物をすることになっている。
教室の掃除はつぎの順序で行うとすばやく終わることができる。
1 まず、机を全部、教室の前方に運び、教室の後ろを空け、後ろ半分を掃除する。
2 教室の後ろ半分の掃除
(1) 縦一列の机の後ろのスペースごとに縦方向に掃除をおこなう。
(2) 教室の後ろの壁から机のところまでを、箒で掃き、雑巾がけをする。
(3) 少し横にずらして机のところから教室の後ろの壁までを掃き、雑巾がけをする。
ポイントは箒と雑巾が同じ道順をたどるようにすること。雑巾がけは3cmほど重なるように教室の縦方向に拭くと時間がかからない。
(4) 掃除が済んだスペースに、教室前方にある縦一列の机を教室の後ろ半分へ運ぶ。
(5) (1)~(4)を繰り返す。
3 教室の前半分の掃除
2と同じ要領でおこなう。
4 机を元の配置にもどす。
5 黒板やロッカーなどの掃除をする。
このやり方だと、全員が同時に一生懸命掃除をし、あっという間終わる。だから生徒に評判がよい。教育実習に来た学生も、この方法に驚く。
この方法はTOSS三重の先生から教えていただいたものです。
(福井 慎:1978年生まれ 三重大学教育学部附属中学校教師 TOSS会員)
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