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教師の研修はどうあるべきか  佐藤 隆

 教師の研修はついて佐藤 隆はつぎのように述べている。
 教師自身の自主性・主体性が研修には大切である。
 しかし、学級崩壊が社会的に問題になって世論は「学校はどうなっている」「教師の力量不足のせいだ」と、学校や教師が批判された。
 この批判から、教育改革は行政による研修の強化と、学校で教師が仕事をしていることを内外に示し、夏期休業中の民間教育研究団体の研修も認めない事例が各地で生じている。
 初任者研修は、教師の主体的な意思で参加するものではない。
 マニュアルや対処法を覚え込ませることに重きが置かれた研修が多く、実際に教室で起きているできごととは切り離されていて、求めているものになっていないのが現実である。
 しかし、この研修がきっかけで同期の教師との交流が生まれ、サークルに発展する場合もある。
 また、大学時代の友人や、人間的魅力のあるベテラン教師のもとに集まるなど、若い教師たちのサークルが、いま全国各地で広がっている。
 こういったサークルは、まるごと自分を受けとめてもらえる安心感が得られる。
 参加者のニーズにあった研修となっていて主体的に参加しようとする意欲を引き出すことに成功している。
 これらのサークルの多くは、参加者が自ら実践上の苦悩をもち寄って語り、聴き取るというスタイルを重視している。
 他の教師の実践が自分自身の心の中に刻まれ、学びの質の高まりを実感することができる。
 癒しと学び直しの機会をサークルは提供しているといえる。

 ただ、これらのサークルの組織は脆弱で、活動内容が系統性をもたず一定していないので、系統的に蓄積がある民間教育研究団体の水準からいえば十分なものとはいえない。
(佐藤 隆:1957年生まれ、都留文科大学教授。教育科学研究会副委員長、『教育』編集長。教育学、教育実践学、教師教育論を主な研究領域としている)

 

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