ワークシートは、どのような特徴があるか 岩﨑 淳
ワークシートの特徴について岩﨑 淳はつぎのように述べています。
ワークシートを授業に常に使うのは有効ではないし、まったく使わないのも得策ではない。教材や学習内容に応じて適宜取り入れればよい。
口頭で説明していると前に説明したことを子どもが忘れるおそれがある。
板書は子どもたちが書くことだけで精いっぱいとなるおそれがある。
また、多くの内容を口頭で説明したり、板書したりするには時間がかかる。
ワークシートを利用すれば、教師も子どもたちも授業時の負担が少ない。
そのほかにワークシートのよい点は
(1)効率的に理解や知識の共有化を図りやすい。
(2)方向性が明確になり、学習しやすい。
(3)授業内容が明確となり、復習しやすい。
(4)点検もノート点検よりも容易である。
しかし、マイナス面は
(1)自由度が少なく、教師の発想の枠にはめることになりやすい。
(2)子どもが自分でまとめる力や最初から考える習慣が育たない。
(3) ワークシートが中心になると、教師の話を聞かなくなる。
ワークシートはつぎのようにいくつかに分類できる。同じシートに複数の要素を入れて作成してもよい。
(1)マニュアル型
解説や学習活動の手順を説明する。
発展的な学習やグループ別の課題などの説明に適している。
(2)理解型
指示にしたがって、子どもたちが記入し、学習内容を理解したり確認したりしていく。
学習内容の整理に適している。
(3)ドリル型
設問があり、それに対する解答を記入する。基礎的な知識の定着や、既習事項の確認に適している。
ワークシートを作成するとき、授業で説明の時間が十分とれるときは、大要だけを記し、時間があまりとれないときは細かいところまで記しておくなどを念頭におくとよい。
(岩崎 淳:1961年生まれ、学習院中等科教師。学習院大学・学習院女子大学・早稲田大学で講師として国語教育及び言語表現に関する科目を担当。小学校・中学校国語教科書編集委員(教育出版))
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