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親にとってよい先生とはどのような先生か   小野田正利

 親にとってよい先生とはどのような先生か小野田正利はつぎのように述べています。
 親にとって「よい先生」というのは、「子どものことをちゃんと見てくれている先生」のことである。
 ただし、この場合「本当に見てくれているかどうか」の問題ではなく、親にとって「見てくれていると感じられるかどうか」という、要するに印象の問題に帰着すると捉えることが可能だ。
 「いい先生」「よくない先生」の親の評価は多様にあるが、その教師の実像よりも、うわさ話でも一定の印象が形作られる。
 親の関心は「わが子のことをちゃんと見てくれているかどうか」であり、分かりやすく言えば、日常での細かいことの積み重ねがモノを言うことが多い。
 例えば、連絡帳のちょっとしたひとこと、クラスのささいな決め事(例:席替え、係の決定)とその理由、授業のために家から持って行かなければいけない教材などで、安心したり不安になったりする。
 日常の学校生活は、要するに「細かいこと」の積み重ねであり、だからこそ同一の発言や行動が、時には正反対に解釈される余地が生まれる。
 ここに子どもからの一方的な話や、親同士のネットワークがマイナスに作用すると、そのイメージがレッテル貼りされてしまうことも多い。
 悪いイメージを持たれると、教室での実践や親との関係がうまくいかなくなり自信を失ってしまう。
 教室の実践を人に言いたくなくなり秘密主義なる。
 ふだんなら気にならないようなことに過剰に反応し、攻撃的にふるまうと最悪で、支持する親や同僚は激減する。
 そうならないためには、子どもの顔が見える形で親とコミュニケーションを積み重ねることによって、情報不足による疑心暗鬼(ぎしんあんき)を防ぐことができるだろう。
 例:連絡帳の一言や学級通信、保護者面談、家庭訪問など。
 それでも悪循環から抜け出ることができないときは転勤して、いったん悪循環を断ち切り恢復を待つようにする。
(小野田正利:1955年生まれ、大阪大学名誉教授。専門は教育制度学、学校経営学。「学校現場に元気と活力を!」をスローガンとして、現場に密着した研究活動を展開。学校現場で深刻な問題を取り上げ、多くの共感を呼んでいる)

 

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