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教師は困った時には、すぐ援助を求める習慣が極めて重要

 教師は何か困っているときにはすぐに周囲に援助を求める習慣をつけていただきたいと諸富祥彦はつぎのようにのべています。
 困ったときに助けを求めるのは「ダメ教師と思われてしまう」と考えて相談しないようにしている教師も少なくありません。
 そんな心配は杞憂です。
 困ったときに助けを求めるのは、決して恥ずかしいことではありません。
 たとえば、保護者からクレームがきたとき、自分だけでなんとかしなくてはと、抱え込んでしまいがちです。
 クレームがきたということが周囲の先生に知られたら、自分の評価が下がってしまうと危惧する人がいます。
 でも、実態はどうでしょう。ひとりで抱かえ込んで問題が大きくなってから、管理職に連絡がいくと、事態はすでに深刻になっています。
「なぜもっと早く言ってくれなかったのですか」となり、実は評価が下がるのはこの時点です。
 評価はクレームがきたことではなく、クレームを抱かえ込んで対応が遅れたことに対して評価が下がるのです。
 クレームがきた時点ですぐに周囲に伝え、助けを求めるのは、できる教師の「能力」のひとつなのです。
 必要なときに、援助を求めることができる相手を探しておきましょう。
 具体的には、まず同じ学年担当の教師の中で親身に相談に乗ってくれる人を探しましょう。
 同じ学年の教師の中に支えてくれる人がいると働きやすさがまるで違ってきます。
 次に、管理職や教務主任、スクールカウンセラーや養護教諭にも力になってくれる人を見つけておきのしょう。
 さらに、勤務校以外にも広く目を向けて、力になってくれる人や組織を見つけましょう。
 たとえば、かつての同僚、初任者研修のときの仲間や研究会の仲間、私が主宰する「教師を支える会」などのサポートグループです。
 教師の抱かえる悩みが、最初は子どもとの関係、保護者との関係などから生まれるものであったとしても、それだけで退職や休職に追い込まれるケースは多くありません。
 退職や休職の直接のきっかけとなるのは、同僚お管理職との関係の悪化と、それによる教師集団での孤立なのです。
(諸富祥彦:1963年福岡県生まれ、 明治大学文学部教授。「現場教師の作戦参謀」として、抽象的ではない実際に役立つアドバイスを先生方に与えている。「教師を支える会」代表)

 

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