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いつもは優しいが怒るとこわい先生が子どもにとって頼もしい存在である  池野正晴

「怒るときは、怒れ」それが教師であると池野正晴はつぎのように述べています。
 あるクラスで一人の子に対する嫌がらせがありました。
 ごみ箱の中に上履きが隠されていました。
 その子の机の引き出しが床に落とされ、ノートが破かれていました。
 このような嫌がらせが何回か続きました。
 そこで、深刻ないじめにならないために、緊急の学年集会を開きました。
 集会で、これは学年全体で解決していかなければならない問題であることを確認し、これまで起きた事実を子どもたちに伝えました。
 そして、私はつぎのような話をしました。
「人の持ち物を隠すこと、人の持ち物を壊すことは犯罪です」
「人の持ち物を隠すのは、人の物を黙って持ち出すのだから、盗みと同じです。大人の世界では窃盗といいます」
「人の持ち物を壊すのは、器物破損といいます」
「どちらも犯罪ですから、見つかれば逮捕され、罰せられます。これは、子どもだからといって許されることではありません」
「今度また、こういうことがあったら、先生は絶対に許しません。これは犯罪なので、警察の力を借りることもあるかもしれません」
「いま、ものすごくつらくて悲しい思いをしている人がいるのです」
「そして、その嫌がらせをしている人が、残念ながらこの中にいるのです」
「その人は反省しなさい。心から反省しなさい」
「そして、二度とこんな情けないことをしないと自分の心に誓いなさい」
 子どもたちは、真剣に話を聞いていました。
 そして、この学年集会を機に、嫌がらせはピタッとなくなったのでした。
 子どもは、ほめて育てる。これが基本です。
 けれども、許してはならないときがあります。
 教師が怒るべきときがあります。
 先生はいつもは優しい。でも怒るとこわい。
 いざとなったらこわい先生が、子どもにとって頼もしい存在なのです。
(池野正晴:国公立学校の13年の教師経験を経て,高崎経済大学名誉教授、和光大学教授。専門は教育人間学、授業論、算数科教育学等)

 

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