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子どもは育てたように育つ

 学級崩壊、いじめ、不登校など子どもたちが崩れています。
 その根本的な原因は親の育て方、つまり親自身の心のあり方や、暮らしぶりが子どもに反映されているといっていいでしょう。
 私の生まれは四国で小さいころから、お遍路さんのお世話をしていました。
 蒸した芋をあげると「まあ、ありがとう」と言って感謝されるのが、本当にうれしかった。
 与えて奉仕する喜びは、何ものにも替えがたいものです。
 友だちからは貧乏人の子どもとして仲間はずれにされることもありました。
 しかし「ありがとう」の一言は、挫折しかかった私の心に蘇生する力が与えられ、生きる勇気を与えてくれました。
 急にキレたりあばれだす子どもが増えています。
 子どもが生まれた時は純白な心を持っています。
 しかし、親の生活のクセや親との関わり方によって、子どもの心の中に満たされない心をいろいろな形で訴えているのです。
 子どもたちが崩れるのは、家庭の中にしかその根はないのです。
 親が自分の心の中にあるクセを認めない限り、子どもはキレルのです。
 だから、カウンセリングを受けても、親が自分を認めない限りまず解決しないでしょう。
 例えばつぎのような例があります。
 朝、子どもがグズグズすると母親がイライラして「早くしなさい! お母さんが会社に遅れるでしょう。どうして朝からイライラさせるの!」と、お母さんは全部子どものせいにします。
 親が朝早く起きれば解決することです。
 子どもを幸せにしたいと思えば気づくことです。
 我が強い人は、心の中で分かっていても、自分をごまかすために正当化しようとします。
 ちょっとしたことで、子どもは変わります。
 親が自分の生活のクセを認めるか、認めないかです。 
 親が素直に認め、心のスイッチが入れば、子どもは落ち着くのです。
 子どもは親の表現者です。
 たとえばこのような例があります。
 親が遊びに行きたいがために、子どもを園に連れてくることがありました。
 今日、親が休みなのに園に預けられたことが子どもには分かるのです。
 いつもニコニコしてよく遊ぶ子が、その日は一日中泣いていました。
 母親が子どもを産み、育てていくわけですから、家の中での関わり方によって、それぞれの性格が形作られていくことになります。
 気の弱い子、ヒステリックな子、わがままで自分の意志だけを押し通す子、自分の意見をはっきり言えない子など、子どもは親の育てた通りに育っているのです。
 要は育て方なのです。
 子どもは「しっかり、愛してよ」と気づかせようとします。
 このときに気づかなければ、思春期になって親の心の程度に合わせて、いろいろな問題行動となって戻ってきます。
 人生はブーメランのようです。
(
内田玲子:1936年生まれ、家庭教育カウンセラー。地方からはたらきに来ている若者のために「働く青少年の家」として自宅を開放した。全国の教育委員会、PTA等で講演活動を行う。著書は世界179ヶ国で読まれている)

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