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子どもの表現をいかに読み取るか   アルフレッド・アドラー

 子どもの表現についてアルフレッド・アドラーはつぎのように述べている。
 人々は個人的な見解に従って自分をつくりあげる。
 この見解は健全なものもあるが、そうでない場合もある。
 そこで、成長するさい、幼い頃になされた誤りや解釈に対しても対処しなければならない。
 なぜなら、誤った解釈がその後の人生を支配することになるからである。
 たとえば、具体的につぎのようなケースがある。
 52歳の女性は、いつも自分より年上の女性のことをけなしていた。
 この女性は小さな子どもだったときに、注目されていた姉のために、いつも恥をかかされ、過小評価されていると感じていた。
 大人になった現在でも、過小評価されることを怖れ、他の人が自分よりも好まれているのを見ると、怒り、いらだつのである。
 どの子どもも生まれついての劣等感を持っている。
 状況を改善することによって、劣等感は減少する。
 劣等感を解消しようとして誤りを犯す可能性がある。
 例えば、真っ直ぐに立つことができず、何かに寄りかかる子どもがいる。
 そのとき、大人は「いつも何かに寄りかかることはやめなさい」と言う。
 しかし、ここで問題なのは、子どもが寄りかかることではなく、いつも支えていなければならないと子どもが感じているということである。
 何かに寄りかかることが必要だと思い込んでいる子どもの場合は、不安や依存という性格であることがわかる。
 叱ることによって、この弱さの表現を断念させることはできる。
 しかし、子ども気持ちは満たされない。
 優れた教育者だけが、子どもの表現を読み取り、共感と理解をもって、根底にある病気を除去することができるのである。
(アルフレッド・アドラー:1870-1937年、オーストリア出身の精神科医、心理学者。個人心理学(アドラー心理学)を創始した)

 

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