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ノート指導で教師と子どもが仲よくなるには、どうすればよいか   俵原正仁

 子どもたちがノート活動しているその場で評価したことを、教師はすぐに子どもたちに伝えていきます。
 教師の感じたことや思いを子どもたちに返していくのです。
 このライブ感が教師と子どもたちの距離感を縮めてくれます。
 ノートを通じて教師と子ども、子どもどうしがなかよくなるようにします。
 そのために、ノートを利用してすべての子どもに声をかけ、なかよくなるようにします。
 たとえば、理科の実験のまとめで、ノートに、ハチのイラストを描いるのを見て
「○○君のこのイラストのキャラクターいいね。みんなに紹介してもいい?」
 と、○○君のノートをクラスのみんなに見せます。
「○○君のイラストはずこい」というクラスの雰囲気が作られ、彼の居場所ができるというわけです。
 さらに、他人の感じ方、思い方、考え方、生き方を尊重するようになり、仲間意識が育ってきます。
 教師が机間巡視の際、瞬時に判断し評価して、声をかけます。
 最初のうちは、子どもたちがノートに書いている内容を「瞬時に判断」して「評価」します。
 評価できないときは、とりあえず声をかけることを意識すればいいと思います。
 声をかけているうちに、教師のつぶやきのレベルも上がっていくはずです。
1 子どもの態度をほめる(レベル1)
「ノートをきちんと開いている。えらい」
「姿勢がいいなぁ」
「取りかかりが早い」
2 書いている量をほめる(レベル2)
「さっきより、たくさん書けています」
「へぇ、もう3行書けたの」
 このような声をかけられると、書くことのモチベーションが上がります。
3 書いている内容をほめる(レベル3)
 ほめると同時に、他の子どもたちに書くための視点を教えるといった意味があります。
「友だちの意見も書いているんだ」
「資料集を見て書いているのがいいね」
 子どもたちのノートをチェックする方法として、机間巡視をして子どもたちの横を通り過ぎるときに、サッとノートに赤ペンでまるを入れます。
 声かけとあわせてうまく使ってください。
 そのほかにノートをチェックする方法として、ノートを教師のところに持ってこさせる方法があります。このとき、長い行列をつくらないことが大切です。
 算数の場合、
「見るのは1問だけ」
「ヒントや指導などの声かけはせず、黙って○か×をつける」
 などをしていけば、行列はできなくなります。
 教師に見てもらったというチェックの意味もかねて、必ず全員のノートに赤ペンで何かを書くようにしています。
 じっくりと書く時間がありませんので、ほとんどの場合は花丸のみです。
 それでも、子どもたちはノートを見てもらい、満足して帰って行きます。
(俵原正仁:1963年兵庫県生まれ、兵庫県公立小学校校長。教材・授業開発研究所「笑育部会」代表)

 

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