ココロの貯金がたまると子どもが変わり、親も変わる 東ちひろ
ココロの貯金がたまると子どもが変わり、親も変わると東ちひろはつぎのように述べています。
人はだれでも、心の中に「ココロ貯金箱」をもっています。
親や教師から、ほほえみかけられる、信頼して任せられるなど「プラスのふれあい」をたくさん子どもがもらうと、その貯金箱の中にどんどん貯金がたまっていきます。
そうすると、子どもの心に余裕が生まれ、他の人にやさしくなれたり、助けたりすることができるようになります。
子どもたちの自己肯定感が高まり自信を持って成長していくことができます。
もちろん、子どもをしかることも必要ですが、「マイナスのふれあい」の方が多くなると、親や教師の言うことを聞き入れず、やる気をなくしたりするのです。
この貯金箱は、穴があくことがあります。
けなす、無視する、イヤミや皮肉を言うと、子どもの存在や価値を認めていないことになり、自己肯定感がどんどん下がってしまいます。
あなたも学校の先生にほめられ、やる気になった経験があることでしょう。
私は学校の先生にほめられることで一気に大量の「ココロ貯金」が貯まると思っています。
それほど教師の力は絶大なのです。
私は家庭に、子どものよさを電話やメモを使って伝え、「ほめ日記」に記録することを1年間つづけました。
「ほめ日記」を通して、教師が子どものどんなところを、どんな言い方でほめたかを親が知ることができます。
教師にわが子がほめられることで、親の心にも確実に貯金がされます。
親の「ココロの貯金」が貯まってくると、親が子どもにもやさしい言葉をかけやすくなります。
親と教師が車の両輪となり、子どものよさを伸ばしていくことができました。
意欲的に活動する子、心の安定した子がどんどん増えていきました。
子ども一人ひとりや学級全体が、確実によい方向に変化していくのです。
それは、まさに教師としての醍醐味でした。
(東ちひろ:幼稚園・小学校教師、教育委員会を経て、「東ちひろマザーズセラピー」主宰。上級教育カウンセラー、(財)生涯学習開発財団認定コーチ)
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