雰囲気のよい教室にするにはどうすればよいか 俵原正仁
雰囲気のよい教室にするにはどうすればよいか、俵原正仁はつぎのように述べています。
私は放課後、他の教室をウロウロ見て回ったことがあります。
「この教室には、あまり長居したくないな」と感じた、居心地の悪い教室の共通点は、
机がきれいに並んでいない。
ゴミが落ちている。
黒板がきれいに消されていない。
ロッカーが雑然としている。
はがれかけた古い掲示物などです。
居心地の悪い教室に一日中いると、落ち着いて生活や勉強なんてできません。
ますます教師との関係もうまくいかなくなります。
私は、まず、すぐにでもできる教室環境から整えていこうと考えました。
ディズニーランドは、ほんの小さな傷や汚れなども見逃さず、つぎの日までに修繕をしっかり行うことで、お客さんのマナーを向上させています。
私は教室にゴミが落ちていたら、すぐに拾って捨てます。
翌朝、きれいな教室で過ごすために、放課後にビシッと片付けます。
教師のこの姿勢、気づく子は気づきます。
子どもたちのマナーも向上していきます。
暗い場所にいると気分まで沈んできます。
逆に明るい場所だと気分も明るくなります。
教室を明るい雰囲気にするために、私は蛍光灯を拭きました。
教室が明るくなります。効果てきめんです。
店員が無愛想なお店には、行きたくありませんよね。
やはり、雰囲気をよくするためには、笑顔が一番なんです。教室でも同じです。
クラスの雰囲気を良くしようと思うのなら、笑顔の教師が、笑顔の教室をつくります。
これは、いいクラスをつくるための黄金律です。
笑顔がベースにあると、たまに見せる厳しい顔が子どもの心に響いていくのです。
特に教師が最も笑顔を意識して過ごさないといけないのが、授業中です。
子どもたちが何といっても一番長く過ごすのが授業の時間だからです。
にもかかわらず授業中、表情の硬い教師が本当に多い。
(俵原正仁:1963年兵庫県生まれ、兵庫県公立小学校校長、笑顔の教師が笑顔の子どもを育てる実践はマスコミにもとりあげられた。教材・授業開発研究所「笑育部会」代表)
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