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反抗期の子どもを親はどのように叱ればよいか   福田 健

 反抗期の子どもを親はどのように叱ればよいか福田 健はつぎのように述べています。
 小学校高学年から高校にかけて、子どもは親や社会に対して、反発・抵抗・不信などの感情を抱く。
 親に口答えする、乱暴な汚い言葉などを使う。自立しようとする子どもたちの心のあらわれである。
 親はどう接したらよいか戸惑う。
 しばしば言い争いになったりするが母親としては、やさしく受けとめるのが第一である。
 例えば、子どもが、
「うるせいな、わかっているよ」
 と、口答えが返ってきたとする。
 ここで、
「わかっているのね、頼もしいわ。じゃ、お母さん信じているからね」
 と、ひと言い、あとは子どもにまかせる。
 しつこく、くどくど言わない。
 とかく母親は以前にあったことを引き合いに出して、何度も言う癖がある。
 この時期、親から離れようとしている子どもに、心配だからと、いろいろと口をはさみ、世話を焼き、干渉するのは、子どもの自立を妨げ、子どもの「うるせえな」をまねくもとである。
 反抗期は父親の厳しい叱責を必要とする時期である。
 叱る者は、ふだんから、何をしたら叱るかをはっきり相手に告げておく必要がある。
 いわば、叱るさいの自分の考え、方針のようなものを明確にしておくのである。
 気分で叱ることを防ぐことにもなる。
 たとえば、
「子どもが守ると決めたルールを破る」
「親をバカにした態度をとる」
「汚い言葉を使う」
 などの行為が目についたら、父親は断固とした態度で怒涛のごとく叱るべきである。
 子どもが親に反抗するのは、より強い力が前に立ちはだかってほしいと、望んでのことでもある。
 大きな壁を前にして、無力な自分を感じながらも、それを乗り越えようとすることで、子どもは育つのではないだろうか。
 そして、たくましい男性、魅力ある女性になっていくのではなかろうか。
 反抗期の子どもにとって、親の甘い言葉や、ものわかりのよい態度は、逆効果のメッセージなのだ。
 人は育てるものではない。育つものである。
 大人の役目は、子どもが育つ環境をどう整えるかにある。
 反抗期に、子どもが親の言うことや、やることにはむかうのは、自分の力を試そうとしているのでもある。
 この時期、親に叱られて、子どもはつぎの二つのことを自覚する。
「世の中、自分の思いどおりにいかないものである」
「だからこそ、自分に力をつけ、人に協力しなくてはならない」
 このことを理解し、受け入れることができれば、中学校、高校時代に周囲に多少面倒をかけたとしても、しっかりした大人に成長していく。
(福田 健:大和運輸入社、言論科学振興協会の話し方運動に参加し理事を経て、話し方研究所を設立し会長。話し方、聞き方の指導・研究・啓蒙にあたり、コミュニケーション・リーダーシップ、人間関係などをテーマに各企業・官公庁で講演・講座活動を行っている)

 

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