伸びる教師になるためにどうすればよいか 松崎 力
伸びる教師になるためにどうすればよいか松崎 力はつぎのように述べています。
「さすがにすごい!」と思わせる教師は、何もしないでそうなったのではありません。努力を重ねてきたのです。
伸びる教師の条件は
(1)全員の子どもを何とかしようと考えている。
見栄やほめられたいからするのではなく、本当に子どもたちをなんとかしたいという、あたたかさから出ているのです。
そのために、まず教室の子どもたちの実態を正確に理解することからすべてが始まります。
実態をつかむと、問題点が見えてきます。それに優先順位をつけて解決をしていきます。
解決するためには、問題点を身近な信頼できる教師に教わります。
あるいは、本を読んだり、研究会に参加します。
そのようにして、子どもへの接し方や授業の原理原則などを学んでいきます。
(2)仕事の責任を回避しない、謙虚である。
子どもが言うことを聞かない、騒ぐといった原因を、親や前の担任が悪いなどと考えず、できない原因を自分のこととして考えます。
いさぎよさ、責任感、謙虚さを持っています。
(3)素直な人である。
素直な人には、他人がいろいろと言ってくれます。他人が経験したことを語ってくれます。いつの間にか成長します。
(4)知的で本をよく読む人である。
教師の仕事で伸びていこうとする人は、教育雑誌や教育書の単行本を月に何冊も購入して学びます。
だめな教師は、身銭をきって専門技量を身につけることがありません。教育の情報が狭いのです。
学ばない教師は伸びません。
だから50歳になっても新卒程度の腕の教師がいます。
教師の自分なりのやり方は、だいたい、よくない方法であることが多いのです。
いかに努力しても、正しく学ばなければ何にもなりません。
(松崎 力:1961年生まれ、栃木県公立小学校教師、新採用時に教育技術法則化運動(TOSS)と出会い、教育技術の開発と教育技能の向上を研究)
| 固定リンク
「教師の成長・研修」カテゴリの記事
- 教師が実力をつけるためにはどのようにすればよいか 山田洋一(2021.09.14)
- 中堅教師が飛躍するにはどのようなことが考えられるか 森脇建夫(2021.09.13)
- 伸びる教師になるためにどうすればよいか 松崎 力(2021.07.07)
- 教師が授業や学級づくりの腕をあげるためにはどうすればよいか 戸田正敏(2021.06.11)
- 教師は力量を高めるために、どう考え、具体的にどうすればよいか 鶴田清司(2021.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント