保護者とうまくつき合うにはどうすればよいか 飯村友和
私は、個人面談や懇談会が嫌でたまりませんでした。
しかし、そのような気持ちでうまくいくはずがありません。
まずは自分が楽しくなることを心がけています。
そして、保護者の方と仲よくなるように努力しています。
子育ては本当に大変なんです。
子育てをがんばっているお母さんをまずは褒め、感謝の気持ちを伝えましょう。
家では見せないよいところを伝えれば、喜んでもらえるはずです。
改善点は、伝える必要がありますが、その後でよいのです。
保護者と担任が仲よくなることが大事です。
懇談会は楽しい雰囲気でつながる時間と位置づけます。
緊張をほぐし、話しやすい雰囲気をつくるためにミニゲームをします。
よくやるのが、1つ前の人と自分の「好きなものと名前」を言う自己紹介です。たとえば、
「猫が好きな飯村さんの隣のKポップが好きな田中です」
「Kポップが好きな田中さんの隣のお茶が好きな吉田です」
というように続けると楽しい雰囲気で始めることができます。
そのほかに、子どものノートを見てもらい、鉛筆でコメントを書いてもらう。
子どもたちからのビデオメッセージを見る。
クラスのイベントを映像で見る。
子どもたちのアンケートをもとに話し合う。
このようなネタを数多く持つことが大切です。
また、少人数のグループに分かれて話し合う場を設け、保護者の情報交換の場、つながる場になるようにしています。
学級通信を出して、教師の考え、子どものよいところを伝えます。
授業のことも書くと自分の実践記録にもなります。
学級通信は親子の会話の話題にもなります。学級通信を出すことを強く勧めます。
子どもが何かよいことをしたときに、小さな便箋にそれを書き、連絡帳に貼り付けます。
短いものでも感謝されることが多いです。
1日3人などと決めて子ども全員に書くようにします。
保護者とは小まめに電話や家庭訪問で連絡を取り合うことが大切です。
保護者からクレームがきたとき、いじめなど深刻なことがあったときは、家庭訪問して顔を見ながらお話をした方がよいでしょう。
場合によっては、学年主任や管理職といっしょに行ってもらうとよいでしょう。
(飯村友和:1977年千葉県生まれ、千葉県公立小学校教師。教育サークル「明日の学級づくりを語る会」代表)
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